1991年。マンションデベロッパーにいて思ったこと
1991年。日本はまさにバブル絶頂期。マンションは飛ぶ様に売れていた。青田売りが当たり前で、2年後に完成するマンションを敷地の近くにモデルルームを展示して販売するのが当たり前だった。主に先着順の販売のため、モデルルームオープン初日は、日も上がらない朝の4時5時から並んでいることも決して珍しくなかった。マンション価格も見る見る上がっていた。お客様から「いつまで上がり続けるのかしら」と聞かれた私は、「皆さんが朝から並んでまでして買わなくなれば下がりますよ」と答えた。