避難勧告

公務員は優遇されている、と言う意見があれば、これに反論しない公務員もあるでしょうけれども、しかし私は互いに同じ国民であり労働者なのだから、議論の方向を変えた方が建設的な気がします。

世代間の格差を強調する主張は、不満の矛先を巧みに逸らし、本質を見えなくする戦略のように感じますが、この公務員叩きも同じではないでしょうか。

災害の時に救助に駆け付けてくれる自衛隊や警察、消防も同じ公務員ですし　都合のいい時だけ感謝する、と言うのも可笑しいでしょう。

広島の土砂災害では人員の不足で警戒区域への指定が進んでいなかった、と言う事のようですし、北海道の礼文島の大雨被害も　人手不足で避難勧告を出せなかったと言っています。

しかしこれは住民の命を後回しにして、役所の仕事を優先させた判断ですから　何のために勧告を出すか、というのが全然間違っています。

避難所へ担当者を派遣するだけでなく、高齢者の移動を助けなければならず、とても人数が足りなかったというのですから、呆れます。

災害時には住民が優先的に仮設住宅に入居でき、公務員は後回しになるのですが、これは生活が保障されているからで、失業しない公務員はそれだけ仕事の質を高めなければならないのに、安住してしまうのは悲しいばかりです。