地震の予知
日本では 東日本大震災のM9の32倍となる、M10の大地震が発生する可能性があると報じられている。
この地震は20分から1時間も揺れ続け その揺れている間から1日以上に亘って連続して大津波が襲うと言うから、全く凄い。
一方イタリアでは 地震の予知ができなかったとして、学者らに 禁錮6年、罰金8億円が言い渡された。
地震は全くの自然現象であり その責任を問われるのは酷なような気もするが、しかし日本ではこの手の責任は 余りに不問にし過ぎる。
とくに原発の事故では 絶対安全である、とお墨付きがあったのにも拘らず だれも責任を取っていない。
これは人造物の事故であり 自然現象だけの問題ではなさそうである。
日本では1978年に地震対策特別法が制定され、東海地震を予知し 首相が警戒宣言を発令する手はずになっている。
これは世界初の試みであり 国家的大事業であるが、しかし本当にうまく機能するかどうかは 全く不明だ。
ただ 地震の研究は、この法律を機に花型の分野に成長し 予知の為、の一言が 打ち出の小槌のように予算を連れてくる。
学会では 東日本大震災を教訓に、予知の難しさが指摘され 大地震の警戒宣言は、実際には困難ではないかと言われるが、しかし法律に基づく 予算の付く分野となっている為、マスコミ等で報道して 縮小に舵を切る事も出来ず、ここにも一種のムラが形成されている。