英国の宗教改革
宗教改革と言えば 1520年ごろの、マルチンルターによる宗教改革を指すのであろう。
しかし 少し後の1530年ごろに、英国でも改革が行われた。
ローマカトリック教会から離脱し 英国国王の至上権を確立して、英国国教会を設立した。
ただ 教義は変更せず、ルターの支持者を弾圧した。
このため ローマ教皇から、信仰の擁護者と言う いまも使われている称号を受けている。
ではなぜ改革が行われたか。
これはチャールズ皇太子と同じで 再婚の為である。
国王は王妃と別れ 別の女性と再婚するために、ローマから独立した。
しかしこの独立は 大きな副産物を生んだ。
それは ローマカトリック教会の修道院を解散し、その土地を没収した事である。
土地は国王が所有したが、その一部は 国王が政権を維持するために、少しずつ切り売りされ やがて国民の中から、大地主階級が生まれてくる。
すると 国王の権力が不安定となり、やがて民主主義が確立し そして産業革命を起こす資本が民間に蓄積されていく。