神曲
イスラムへの冒涜は 昔からある。
ダンテの神曲は 世界文学の最高峰とも言われる作品だ。
作品の中で作者は主人公となり 天国や地獄を巡るのだが、マホメット (ムハンマド) が 地獄の最下層に堕とされ、腹を裂かれて内臓を露出している描写がある。
イスラムでは これは到底受け入れられるモノではなく、また 地獄の深層部で重罪人が罰を受けるのは、イスラム寺院にも喩えられている。
このころは 西洋から十字軍が派遣されており、ダンテは敬虔な信者として これを書いている。
今の時代なら これを最高傑作とはできないであろうが、しかし宗教はこのように ひとが心の底から信じ込むのが、その特性である。
ダンテを差別主義者とは非難できず かと言って正しいとは当然言えない。
カトリックとプロテスタントが 命を掛けた戦争を繰り返したが、今はそのような事はしない。
イスラムとキリスト教も 命を掛けた戦争を繰り返しているが、いつの日かこれをしなくなる日は 必ず来るのであると信じたい。