ローマ教会
中世の封建的王制は貴族が民衆を抑圧し、その権力の源泉にローマ教会があった。
キリスト教の唯一絶対神の神は遍在し 人格があり意思があって 全てを支配している。
為政者は教会と結びつき、 「神の御名に於いて、」 政治を行い、魔女狩り、十字軍 免罪符、懺悔、宗教裁判による異端などなどが正当化されていた。
ロシア革命では 王から共産党に支配者が代わり、今それはプーチンに代わっただけかも知れない。
欧米でのエリートは 或いは経営者は または資本家や富裕層は、中世の貴族同様に今も絶対権力者の神への憧れから抜けきれずにいるのではないか。
彼らの強欲さには絶対神という根拠があるから 際限がない。
市民革命によって自由を得たが宗教を捨てたのではなく、逆に神による絶対的な自制なき自由を当然だと考え、それを行使して 神に近づこうとバベルの塔を作り続けているのではないか。
日本の八百万の神々は、唯一絶対神の神ではなく、その支配は限定的で可愛らしささえある。
力が及ばなかったり 失敗したり 間違えたりもし、そして人はそれよりもさらにちっぽけであり、微笑ましい存在である。
欧米では騙しても騙されるなと考え 日本では騙されても騙すなと教えるが、神を畏れるのは 本当は日本の方ではないか。