無常感 | xyavのくしゃくしゃブログ

無常感

このような厳しい自然に 日本の無常観が育まれた。


いつか無に帰すから一期一会であり 生が愛おしい。


残酷なようだがそれでも日は昇り 春が来て 花が咲く。


同じこの自然が災厄と恵みの両方を齎す。


思わぬ事が誰にでも起こるから 赦し 受け入れ 認める包容力、優しさ、穏やかさが日本にはある。


ほどほどの幸せを良しとする我慢強さと、残虐で欲の深い振る舞いを みっともないと感じる慎ましさを持っている。


時の流れは休む事を知らず 居場所を見つけ 仕事をし 学校で友達を作り、恋に出会った若者もあるだろう。


なぜか復興と言う事ばかり議論され 復旧が語られずに 会議は続き 人はやはりその間も生活するしかない。


いざ復興と言う時に 戻りたくても戻れない人が出てくるだろう。


危険だからまだ戻ってはいけないと言うが、それならどこが安全なのか。


東京には中枢機能が集中し大変危険である。


地震 津波 放射能 一極集中、どれも危険で、絶対安全と言う事はない。


もし安全だと思っても その安全は続かない、と感じる無常観がある。


沿岸部でも原発周辺でも 復旧したなら 戻れる人、戻りたい人は 戻ってもいいのだと思う。


許可されない事をもどかしく思ってはいけないだろうか。


復興と言う名の事業に拘るだけでなく、暮らし、と言う姿も大事にしたい。