復興 | xyavのくしゃくしゃブログ

復興

今年の3月11日は被災地に雪が降っていた。


被災地に降る雪を見て 復興の進んで無い様子を象徴するように感じた。


ある被災地で役所が10mの防潮堤の設置を提案したところ、8割の住民は反対したと言うが、10mともなれば 私も反対である。


これでは人は 高い壁の中の刑務所に暮らしているような感じになってしまう。


また多くの地区では高台への移転も提案しているが これには賛否両論あるようで、私の意見は 従来の場所と高台とそれぞれの住民が選択すれば良いと思う。


高台に、と考える人は高台に、従来の場所へ戻って、と希望する人にはそれも認めればいいので、どちらかに決めようとするところに無理があるのではないか。


原発の地域でも様々な意見があるようで、戻りたい人もいるのだから これもそれぞれの住民の意思を尊重し、戻りたい人には許可すればどうなのか。


未だ無理だと考える人は無理には戻らず、もうソロソロとの意見の人だけでも戻れるようにしてはどうか。


報道では様々な意見を紹介し、しっかり議論して慎重に進めようとの方向性を感じたが、それでは復興は進む筈がない。


自分の事を決めるのはそれぞれの住民が自分で行い、行政はその選択肢を複数用意して、可能な限り許可してあげるのが親切と言うモノである。


1年が過ぎたが、皆それぞれの生活を続けているのだから、いよいよ復興と言う時に このままでは誰も住民が付いてこない、ということになってしまう。


日本中が高齢化へ進んでおり、被災地も高齢化が進んでいる。


何か行政が無理に難しい事を押し付けようとしているように感じてしまうが、高齢者も含めて多くの住民が、こうしたい、と言う意思があるのだと思うから それを出来るだけ早く認めて欲しい。


多数決が民主主義なのではなく、一人ひとりが自分の意思で決める事ができる、と言う事が正しい政治なのではないか。