マリア様と建国の神話 | xyavのくしゃくしゃブログ

マリア様と建国の神話

旧約聖書にはノアの箱舟の話が書かれており、新約聖書にはマリアが処女のまま懐妊したキリスト誕生の伝説が記されているが、だからと言ってこの聖書の全てを否定する人は無い。


日本書紀に書かれた日本の建国の神話には史実が無く また神武天皇も実在しない、との主張もあるが、これは 「マリアには夫が有り、イエスには父が居た筈だ」 との意見と同じレベルの話ではないか。


日本は現存する世界唯一の古代国家であり、天皇は今も受け継がれているから 必ずその初代は存在したのであり、創業されない企業が無く、創業者の無い企業が無いのと同じに 建国されない国はなく、初代の無い元首は無い。


日本は古代国家ゆえに建国時には文字を使用していず、その為に口伝によってその事実が伝えられ、それが神話となった。


5世紀に造営された埼玉県と熊本県の両方の古墳から 同じ雄略天皇を示す わかたける大王、の銘のある鉄剣と鉄刀が出土し 日本列島の大半を支配していたことが分かる。


それより後の7世紀に記紀が書かれており、国内には5世紀以前の文字史料は乏しく 記紀の記述以外の様子は発掘調査によって推測するしかない。


3世紀に纏向遺跡の箸墓古墳と言う巨大墳墓が造営されており、明らかに建国はそれ以前であって、先人たちは口伝によって数百年それを伝え、7世紀になってから記紀にそれを書き起こした。


マリアの懐妊が イエスが神の子キリストである根拠として受け止められる事と同じ態度で 建国の神話に接するだけで良いのである。