石器から土器へ
世界で最初に磨製石器を作ったのは 日本人である。
この石器の研究から 当時の人たちの盛んな交流が分かってきた。
磨製石器を作る場合 これに適しているのはガラス質の石で有るが、この産地は非常に限られている。
石の種類は黒曜石とサヌカイトで 黒曜石は十勝や箱根 隠岐の島など、サヌカイトは岐阜の下呂や大阪 奈良の県境付近 香川県などに産地が限られるが、その産地の石が数100kmも離れた全国の遺跡から続々と発掘されている。
25000年前ごろの気候は氷河期でも最も寒冷化が進み 海面は現在より100m低かったと言われている。
石器は腐敗せずに出土するため、石器時代、とネーミングされるが、勿論木製の道具を盛んに使用し、また 木を使った住居跡も見つかっている。
やがて縄文土器を使用する時代へと移行していくが 気候の変化も社会の変革に関係したのかもしれない。
日本最古の土器は17000年前で それより古いのは中国の18000年前、その次はロシアで15000年前で、他のアジア アフリカ、欧州では10000年前になる。
日本の土器は世界で最古級で有り 四大文明とは違う独自の文化を起こしたと言える。