戦争と平和と米国
平和とは何か。
戦争などと言う愚かな過ちを犯さなくなれば平和であろうが、実際に人類の歴史を見れば、平和とは単に戦争と戦争の間の一時期の事であり、次の戦争までの期間であるに過ぎない。
米国は次々と戦争を行い国家は疲弊してしまったが、なぜこのような愚かな道を歩む事になってしまったのだろうか。
これはひとつには軍事力の拡大が原因で、その軍費によって生活する人にとっては 軍縮は転職を意味する事になる。
そこで戦争が勃発すれば転職せずに生活を継続できるため、所謂死の商人が活躍する事になってしまう。
さて 豊臣秀吉は全国平定の後 韓国へ遠征を行い、これを撃退した李舜臣は韓国の英雄となっているが、豊臣はなぜ遠征したのか。
これは戦国時代に増加した 「軍費によって生計を立てる人々」 の仕事を作る為に他ならないであろう。
平和が訪れればそれらの人は転職し仕事を探す事になり、彼らは仕事を失い生活に苦しんでいたが、徳川による大阪城攻めには大挙して再び豊臣に加勢している。
このように軍縮による不満の蓄積によって 現在の米国も豊臣秀吉も戦争に突き進む事になってしまった。
今後も世界の不安定材料は多々あろうが、中国の軍拡も問題であり、かれらは失業を恐れ 戦争を作り出す可能性が高い。
平和とは何か。
それは次の戦争までの一時期に過ぎない。