お金の循環と借金
お金は循環している。
A → B B → C C → A
このとき各々の支出と収入は同じで無く、その差額が貯蓄と借金だ。
そして全員の貯蓄の総額と、全員の借金の総額との差額が純資産である。
また借金が増えれば貯蓄を超え破綻するとの意見もあるが、これは違う。
借金をしてそれを国外へ支払うのではなく国内で使用すれば、国内の貯蓄は増える為借金が超過する事は無い。
しかし海外へ投資すればどうか、実際に企業は国内の景気を不安視し海外への投資を増やしている。
この時でも日本円をドルに交換しなければならず、貯蓄が不足する事は起こり得ない。
全く同様に国外から投資され日本の対外債務が増えれば、外国人が日本の債権を持てば好き勝手な事をされるので危険だとの指摘もある。
しかしこの場合もドルを円に交換する事になり、勿論交換して日本はドルを持つのだから(当然日本が円を持っている) 今度は外国人と対等に日本も外国の債権を持つ。
さてでは対等なのか。
これは日本の純資産は20年連続世界一で2位中国の2倍だから、対等ではなく優位であり、少しくらいの優位ではなく絶対の優位だ。
貯蓄の総額と借金の総額の差額である日本の純資産は、純資産自身から得られる、それを負担しているのは外国人だが、その利子によって日々膨張している。
この優位を示すのが円高であり、各国は通貨安競争によって景気を回復させようとしているのだから、もし日本が今後円安になれば景気の回復が可能である。
これは丁度 もし今貯蓄が不況を招いているとしても、将来その貯蓄を消費に回した時に景気が回復するのと似ている。
借金を増やしても貯蓄は常にそれを上回って膨張していくから破綻など起こり得ず、景気回復のため積極的に借金を増やしても何の不都合もない。
しかしもし増税で循環を殺げば国民生活は維持できない。