マッスル・ショールズのフェイム・スタジオは、地元周辺出身のミュージシャンと独特の音響とエンジニアリングで南部ソウルのみならず白人歌手もその音を求めるほど際立った存在でありました。しかし、ミュージシャンは諸事情でごっそり入れ替わるほどの変更を余儀なくされました。UKのエースの別働隊BGPは、白人・黒人混成のホーン隊も揃った第三期にあたるフェイム・ギャングの、69年から72年にかけて録音されたシングルやアルバムで既出のものと未発表のインスト曲を揃えた編集盤を出しました。
南部ソウルが盛り上がってアトランティックも宣伝で表に出してピータ・ギュラルニックが著書で熱心に取り上げた60年代後期は第二期の人たち(後のマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオ)で、第三期の頃が一番ヒットに恵まれたはずなのですがバックを勤めた相手がオズモンズを筆頭に白人歌手が目立つためか、個々のミュージシャンにも焦点が当たることは少なかったようです。詳細なライナーノーツでは、第二期から残ったギターのジュニア・ロウやパーカッションのミッキー・バッキンス、キーボードのクレイトン・アイヴィといったメンバーのインタビューも交えながら、当時の状況や今回収録の曲について記されています。
曲の方はスライやジミヘンなどカバー曲が多く、メンバーのトラヴィス・ワマックがギター小僧ぶりを発揮するロックの要素もあり、ファンク・ブラザーズ、キングピンズ、JBズ、MGズ、ミーターズなど同業者を思わせるところもありながら、ブルージーでレイドバックした南部ソウルらしさもあり、なかなか変化に富んでいます。歌が無い分、ドラマーのフリーマン・ブラウンの存在が一層光ります。こういう音源の発表を期に第三期も脚光を浴びるようなら素晴らしいです。
南部ソウルが盛り上がってアトランティックも宣伝で表に出してピータ・ギュラルニックが著書で熱心に取り上げた60年代後期は第二期の人たち(後のマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオ)で、第三期の頃が一番ヒットに恵まれたはずなのですがバックを勤めた相手がオズモンズを筆頭に白人歌手が目立つためか、個々のミュージシャンにも焦点が当たることは少なかったようです。詳細なライナーノーツでは、第二期から残ったギターのジュニア・ロウやパーカッションのミッキー・バッキンス、キーボードのクレイトン・アイヴィといったメンバーのインタビューも交えながら、当時の状況や今回収録の曲について記されています。
曲の方はスライやジミヘンなどカバー曲が多く、メンバーのトラヴィス・ワマックがギター小僧ぶりを発揮するロックの要素もあり、ファンク・ブラザーズ、キングピンズ、JBズ、MGズ、ミーターズなど同業者を思わせるところもありながら、ブルージーでレイドバックした南部ソウルらしさもあり、なかなか変化に富んでいます。歌が無い分、ドラマーのフリーマン・ブラウンの存在が一層光ります。こういう音源の発表を期に第三期も脚光を浴びるようなら素晴らしいです。