ゆぅたとしてのバイトが
全然できなくなってたとき,
気分転換すれば戻るかもって
服を普段とは違う雰囲気に変えたり,
髪も金髪から黒にしたり……
でも何にも変わんなくて
よくわからないけどただ辛いだけって感じだった
その時に沢木が
会わせたい奴がいる って
店に連れてきた
それが相沢さん
相沢さんは沢木の昔からの知り合いで
沢木と違ってすげぇ優しくて絡みやすかった
プライベートでも少しずつ会うようになった
ただ喋るだけだったり
どっか食べに行ったり
友達と遊ぶ感覚だった
しばらくそんなのが続いて
1ヶ月経ったぐらいの時に
沢木が相沢さんを店のお客様として呼んだ
相沢さんの相手はもちろん俺で
急だったから正直訳の分からないまま
部屋に連れていかれた
沢木は俺がお客様とする時は
監視として部屋にいるけど
今回は案内したらすぐに出て行こうとした
「沢木……俺,多分できないよ」
沢木に言った
でも
『知るか。仕事だ働け』
そう言ってこっちを見ないで出てった
相沢さんはそーゆぅんじゃないんだよ……
ましてや沢木の知り合いで……
『ひなた』
相沢さんがいつものように呼んだ
「すみません。ここではゆぅたです。ひなたじゃなくて」
俺は反射的に応えた
『なんで?ひなたはひなたでしょ?』
俺はそう言われるのが昔からすげぇ嫌だった
ここで"ひなた"って呼ばれるのに
過剰に反応して拒否してた
「嫌なんです。ここにひなたがいるって思ってほしくないんです」
俺はちょっと怒って言った
『緊張してる?別に楽にしてていいのに』
相沢さんはマイペースだ
いつも周りに流されないで
自分のペースを保ってる
『俺,ひなたとする気ないよ。
だからそんな緊張しないでよ』
相沢さんが笑いながら言った
「え?どーゆぅこと?」
10月の初め頃だから
まだだいぶ暑かった日
それでも俺はまだ残ってる
腕の気持ち悪い傷の跡を
誰にも見られたくなくて
アームウォーマーを付けてた
相沢さんはそのアームウォーマーを取りながら
『少し お話ししない?』
そう言って 腕の傷を露わにした
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