仕事が終わると、実家に息子を預けに行った。

父と母には旦那の不倫のことは言ってなかったが、2人とも私の痩せた姿に驚きを隠せないでいた。

特に母は旦那のことが大嫌いなので、
「何かあったん??大丈夫??あの人になんかされたん??」
とえらく心配な様子。


ごめんね、お母さん。

本当のこと、全部話したい。聞いてもらいたい。
でも、
もし、旦那の不倫が私と旦那の話し合いだけで終わるのなら、不倫を辞めた旦那の居場所がなくなるようなことは避けたい。



私「なんもないよー。ちょっと2人で話し合いたいことがあるから」

母「ほんま?

りゅうのことは気にせんでええからな。」



ありがとう、お母さん。
心配かけてごめんね。





私が実家を出ようとすると、父が見送りに来てくれた。

いつも穏やかな父。
叱られたことなんて1度もない。



私「りゅう、言うこと聞かんやったらガツンと言ってなー笑」


父「言うこと聞かんのがええんやでー」


私「そうなん?」


父「そうやー。
ななも、人の事ばっかり気にせんと、自分の思う通りにやってええんやで」


私「私、いつもわがまま放題やでー笑」


父「いつも頑張っとるで。

お父さんたちはちゃんとわかっとるからな。」


私「へーー」


それ以上何か話すと涙が出そうで、ぶっきらぼうに答えてしまった。
車を自宅に走らせながら、涙が止まらない。


こんな歳になっても、両親に心配をかけてしまってること、
本当のことを言えなくて苦しいこと、
優しい言葉をかけてもらって、嬉しいこと、
優しくて暖かい両親みたいな夫婦になりたかったこと、
りゅうから父親を奪ってしまうことになるかもしれないこと、
不安で押し潰されそうなこと、

いろんな感情がゴチャゴチャになって、声をあげて泣いた。






家について、今日の夜をどう有効に過ごそうか考える。
昨日みたいに、その場所に行って車がないなんてことは避けたい。



旦那はきっと、仕事が終わってからパチンコに行くはず。
女の家に行くのは、その後やと思われる。


パチンコ終わりから尾行しよう。


そうなると、私の車で尾行するのは避けたい。


どうしよう。




MちゃんからちょうどLINEがくる。
「大丈夫??」

私は、結局、旦那の居場所はわからなかったこと、今日尾行しようと思ってることを伝えた。


Mちゃんからすぐに返信があった。
「私の車でいこう!!!
息子は今日、実家に行ってるから何時まででも大丈夫やで!」






今夜、決めたる!
あほ旦那と馬鹿女をボッコボコにしたる