無題

夢だ

そう、きっとこれは永遠続く悪夢

誰も終わらせることなど出来ない。


暗闇の中

もがいても
もがいても

前に進めないんだ。


足元をよく見ると

ほら、僕を掴む手の影。

影は漆黒で

どこまでも続く永遠で

光の入らない絶望。


そいつが囁くんだ。


「全てを諦めるのならば、離してやろう」


一体いくつ諦めればいいのだろう
いくつ堪えれば
いくつ我慢すれば
僕はこの闇から解放されるのだろう。


休んでなんかいない
さぼってなんかいない。

ただ、
自分の好きな道を
歩もうとしただけなのに。



でも僕は知ってるんだ
僕が諦めれば
闇は味をしめて
僕のもっともっと深い場所まで
土足でズカズカ入ってくる。


それでもね
あいつの
あの忌々しい闇の言うことをきかないと
家族が悲しむんだ
家族が犠牲になるんだ。


愛する家族のためならば
僕は自ら闇に喰われよう。


サヨナラ
大切な仲間達
大切な家族。


闇に喰われた人形になっても
どうか僕を
僕の心を
僕の存在を
忘れないで下さい。


そしていつか
闇が消え去った頃に
僕の名前を呼んで下さい。


永遠の闇の世界から
僕は貴方達の力を借りて
ちゃんと戻ってきますから。

辛いね

本当に望んだ未来は
毎回毎回崩される

専門学校行きたかった時だってそうだ
お金がないから就職してって、もうみんな進路が決まってる時期に言われて
それでも文句言わずに就職しようと努力してきたじゃん。

なのに何だよ
探して探して
文句言われながらも
４ヶ月探してやっと
本当に望める職場があったのに

寮に何も家具とか置いてないなら用意するお金ないから諦めろ

何なんだよ
何度諦めればいんだよ

俺が何をどれだけ我慢してきたか
お前らには分からないだろ

我慢してるんはお前らだけじゃねぇんだよ

「自覚を持て」

わけわかんねぇよ

お前らのことが心配で
迷惑かけんのが嫌で
それでも環境に自分の体がついてかなくて

俺だって自覚があんだよ
だから就職希望先だって決めたじゃん
それを金、金って
踏みにじってんのは誰だよ


















もう金のことを
「仕方ない」
って思うことが
出来なくなった。

金がないせいで
家族がバラバラんなる
みんな泣く
みんな悩む

金さえあれば
きっとこんな家族にはならなかった
自分だって好きな道に進めてた





この世に神がいるなら
俺はその神を恨む

どうして俺や俺の家族ばっかり
こんな悩んで
こんな泣いて
死ねば保険金が入るとか
そんな話までしなきゃなんねぇんだよ






いっそ世界全てが壊れればいい






いっそ自分が消えてしまえばいい

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