人として生きる(利己)
人と共に生きる(共存)
人の為に生きる(利他)
「人生」という言葉をこう解釈したとする。
共存を強靱な際とし、利己と利他は相互不可侵の拮抗関係にあるように思える。
だが、それはあくまで相対概念上の話である。
一方が、相反を意図する強引な依拠を体現したに過ぎない。
人が人間である以上、常に主我の呪縛がつき纏い、重くのしかかる。
解放を求むべく、或いは是認の活路を見出すべく、利他を“理想と位置づける”に至る。
それ自体が尤もなエゴだとは気づかずに。
これほど恐ろしいことはない。
