『当番制で掃除機かけてね』
もう自分の分しか洗濯しないんだから。
別れるなら私から切り出したかった。自然消滅なんて最悪。
確認とともに精一杯の罵声を浴びせてやる。
こうやって頑張ってれば、あなたはまた私に微笑みかけてくれる?
ふたりだけの秘密、っていたずらな笑顔を見せてくれる?
日本語で何て言うんですか、って質問してくれる?
じゃなきゃ私いったい何のために生きてるんだかわからないよ。
あと1ヶ月半。忘れないでいてくれる?
ちっちゃい目を見開いて、いつ来たんですかって聞いてくれる?
背中に手を添えて、もっともっと自然な笑顔見せてくれる?
きっと20年間ツイてなかったすべては、あの瞬間のため。
頻繁に会える訳じゃないけど。
お金ないし奨学金も返さなきゃいけないし年収制限あるけど。
大好きだから。あなたたちのことを想えば頑張れるから。
一番近くで笑顔を見せて、声を聞かせて。