抗がん剤の治療もいよいよ3回目になった。
治療は病室で行い、薬剤は看護婦さんが運んで来る。
気付いた。
運んで来た抗がん剤に今まで一番キツイ、
鮮やかな色の抗がん剤がなくなっている。
その代わり透明の大きめの点滴パックが追加されていた。
うーん(ーー;)
既に二回治療はやっているので、
辛くはあるけど
予想が出来る。
薬が変更されていると、
これは恐怖でしかない。
説明も無く開始された。
この前、先生に鮮やかな色の抗がん剤が
キツイって言ったから
変えてくれたのかな?
でもそれで治らなかったら意味が無いし
楽にはして欲しいけど最善の治療を受けたい。
…聞けば良いんだろうけどなんか聞けず
いつもの気持ち悪さに耐えながら最後に変更された点滴パックの順番になった。
恐らく改善されているんだろう。
痛さもなく効き目も同じ
そんな薬に変更されているんだろう。
そんな希望を持っていた。
甘かった。
良い点は
以前は注射針の近辺が強烈に痛んだが
そこは痛くならなかった。
でも量が増えた分だけ
時間が長くなってしまい、
水分量が増えた事によって
嘔吐の回数は極端に多くなってしまった。
聞いてないから、予想だけれど、
同じ抗がん剤を
痛みの緩和の為に水分量を増やしてくれたんだろうと思う。
(だから聞けよ)
地獄だった。
今までの我慢の予想を超えて
いつ終わるかと点滴のパックを凝視する。
減っているように見えない。
吐き気が押し寄せトイレと往復を繰り返す。
しかし終わらない訳は無いので、
看護婦が点滴針を取りに来る。
前の方が良かった。
そう思いながらも誰にも言えず、
独特の抗がん剤の匂い
悪臭を嗅ぎながら、眠りに落ちた。