薬剤師業界のあれこれ

薬剤師業界のあれこれ

薬剤師業界のあれこれについて、書いていきます。

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Aさんの勤める病院

この病院ではガン医療のスペシャリストとなる薬剤師を育てるための研修制度を日本で初めて導入。
今、38名の薬剤師がエキスパートを目指してキャリアを積んでいます。
Aさんもその一人。研修2年目の若手薬剤師です。

Q.薬剤師を目指したきっかけは?
A.中学生の頃、祖父母が自宅療養をしておりまして、それでたくさんの薬を服用していたんですね。で、このお薬がどうしてその病気に効くのか、こんな白の粒の錠剤が体の中に入って、どうしてこの病気に効くんだろう、ていう、たくさんの種類を飲んでいたので、本当にこれ全部飲んで大丈夫なのか、何か相互作用とかあったりしないのか、そういった事で興味を持ち始めたのがキッカケです。

薬剤師の仕事

薬剤師とは、医師が出す処方箋を元に薬を取り揃えたり、作ったりするのが基本。実は、それ以外にもいろんな仕事があるんです。

とくに、ガン医療のスペシャリストに成るには、最低でもこの8つの仕事をすべて極めなくてはいけません。

・調剤
・抗がん剤
・麻薬
・散剤
・服薬指導
・注射薬の調剤
・医薬情報
・抗がん剤調製

それぞれの仕事について、見ていきましょう。

▼調剤
処方箋通りに薬を取り揃える「調剤」
数えきれない程に沢山ある薬の中から、素早く正確に取り揃えていきます。

▼抗がん剤
劇薬の多い抗がん剤の場合には、種類や分量、薬を投与する期間などを組み合わせた、治療計画を厳密にチェック

▼麻薬
がん患者が使う薬の中には麻薬もあります。金庫で厳重に管理される麻薬は、特別な処方箋に基づいて、慎重に調剤します。

▼散剤
他にも、粉末の薬を作る散剤調剤

▼服薬指導
患者さんに飲み方や副作用等の説明をおこなう外来服薬指導

▼注射薬の調剤
注射薬や点滴などの調剤

▼医薬情報
つぎつぎに生まれてくる新しい薬の情報を、管理して提供する、情報業務

▼抗がん剤調製
抗がん剤をつくる混合調整など、どれもが患者さんの命に関わる大事な仕事。

Aさんの仕事

研修中のAさんは、この全ての仕事をローテーションで担当しながら、プロフェッショナルとしての知識と経験を身につけていっています。

Q.薬剤師になった感想は?
A.思っていたよりもすごい大変な仕事だなと実感しました。
やはり医学は日々進歩していくので、毎日しっかり勉強しなくちゃいけない事がたくさんありますし、私たちの誤った判断が、そのまま患者さんに投与されてしまって、事故が起こりかねないので、細心の注意を払ってしっかりやって行く必要があるので、とても毎日緊張感を持って仕事を行っています。

薬剤師は、大学で6年間の勉強を終え、さらに国家試験に合格して、ようやく資格がもらえる難しい仕事。

2年前、難関を突破してこの病院に入ったAさんも、薬剤師としてはまだまだ駆け出しです。

先輩からのアドバイスをもらいながら、毎日新しい事を次々に吸収中。
薬はカタカナの名前が多いので、似たような薬ですと取り間違いをしてしまうので、その取り間違いをしないようにする事。
あとは、ちゃんと数が合っているかという、間違いが無いようにする。

薬剤師は薬の専門家。処方箋通りに用意するだけでなく、気になる時にはすかさず医師に確認。

処方箋に書いてある通りにお薬を間違えないように調剤する事も大事なんですけれども、それ以外にも少しでもおかしい処方があったら、疑義照会をしなければいけないという義務があるので、必ずそういった事に注意して、調剤を行っております。

※疑義照会
薬剤師が、問題がある・確認が必要と判断した処方について、処方箋を発行した医師に確認を行う義務。

病院の中を一日中行ったり来たり。薬剤師ってこんなに重労働だったんですね。
そんなAさんの子供時代って?

Aさんの子供時代

好奇心旺盛でしたね。
あと動く事が大好きで、小さい頃から水泳ですとか、あとマラソン大会にも良く出ていましたし、体育ももちろん好きだったんですけれども、理科の実験も好きでカエルの解剖とか楽しくやっていたのを覚えています。体の中を空けてみると、こんな風になっているんだ、カエルの口から息を吹き込むと肺が膨らんで、あ~、肺ってこういう風に出来ているんだ、とかそういった事も好きでしたし、どうして?どうして?っていう探究心みたいなものが、今のところには活かされているんじゃないかなと思います。
あと、小さい頃運動を良くしていたので、薬剤師って思っていたよりも体力を使うんですね。動き回るので。なので、そういったところで、体力は付けておいた方がいいかなとは思います。

医療現場というシリアスな世界でも、いつも笑顔と明るさを忘れないAさん。
実はずっと憧れている人がいるんですって。

それは一体?・・・

ちょっと変わっているんですけれども、、、

「魔女」

とか。。
どうしても小さい頃テレビとか、あとは本を読んだりして、「魔法使い」が凄く好きだったんですね。で、今思うと、薬剤師って魔法使いに近い物があるんじゃないかなと感じています。
その患者さんに合ったお薬を探して、提供するといった意味で。

たしかに、薬を飲むと病気が治っちゃうなんて魔法みたいですよね。
でも凄いなぁ、いっぱい勉強して国家試験の合格をゴールにしないで、もっと先のスペシャリストを目指して、ずっと努力し続けるなんて。

特別な仕事

Aさんの働く病院では、他には無い特別な仕事があります。
それは?・・・

これから患者さんのカルテをチェックしまして、はじめて抗がん剤治療される方に、説明しにいきます。

「失礼します、こんにちは。

私、薬剤師のAと申します。

まずはじめに、今入っているのが吐き気止めのお薬ですね・・・・」

以前は入院が当たり前だったがん治療。ところが最近では、新しい抗がん剤が次々と誕生し、通院で治療するケースが増えています。

薬剤師が外来で点滴されている方に説明しにいくっていうのは、まだあまり子派の病院ではされていないんですけれども、当院ではやはり、初めて治療される方で、不安が強かったりですとか、あとは、点滴されたらすぐお家へ帰られてしまうので、そのあと起こった副作用の対応ですとか、そういった事を説明するために、薬剤師が介入しております。

薬剤師の仕事って、こんなにも広がっているんですね。

「・・・気持ち悪くなった場合には、こちらの方、飲んでみてください。」

Q.仕事のやりがいは?
A.一番は、患者さんや、患者さんのご家族の方から、感謝、ありがとうって言ってもらえるのが一番嬉しいですね。

不安の強い患者さんで、お薬の見たくないって言っている方が、私が説明する事によって、ありがとう、ちゃんと薬飲むよ、って言っていただいた事とかありますので、そういったときはとても嬉しかったですね。

Aさんが別の病棟へと向かいます。

どこへ行くのでしょう?

待っていたのは、呼吸器担当の先生。

新たに抗がん剤治療が始まった患者さんについて、フォローを頼まれました。
薬剤師も治療チームの大切な一員なんです。

先生:薬剤師が居ないと僕らはもう仕事にならないぐらいのパートナーでしょうね。
例えば、副作用の説明なんかは患者さんが非常に細かく知りたがっているんですけど、我々が外来でゆっくり、まぁ入院もそうですけども、それに関してゆっくりお話しする時間が取れないので、そういう事に関してはもう薬剤師さんに代わりにやてもらうんですね。

毎日、患者ひとりひとりの状態を把握しながら、最適な薬を提供する。
「飲んでから気持ち悪いとかありました?」
「痛みどうですか?」
こんなやりとりが、エキスパートを目指すAさんにとって、一番大切な経験に成るんですね。

Aさんを指導する先輩薬剤師は・・・

Q.薬剤師は今後どうなる?
A.昔と比べて、表舞台に出て来た事が最近多いので、昔は裏方で、縁の下の力持ちじゃないですけど、支えてた部分を、これからもっともっと全面に前面に出てくるようになって、もっと薬剤師っていう事が世の中にも広がってくるんじゃないかなと思います。

Aさんからのメッセージ
Q.薬剤師になるために大切な事は?
A.薬の事はもちろんなんですけれども、何事にも興味を持って色々考えて、調べるとか、勉強するといったことが、やはり重要になってくると思います。

Q.Aさんからのメッセージ

A.夢は絶対に強く願えば、かなうことが出来ると思います。私も実際、強く願って、いまこうやって働く事が出来ているので、決して諦めない事が重要だと思います。
あとは、いろんな事を経験して、いろんな風に感じて、疑問に思った事は、それを声に出して解決していく、そういった事が需要ではないかなとそういう風に思います。
薬剤師になる事がゴールではなくて、薬剤師になって何がしたいのか、それから何が出来るのかって考える事が重要だと思いますね。

そっか、Aさんは薬剤師っていう仕事を通じてもっと大きな夢を追いかけているんだ。
すべては患者さんのために、だからスペシャリストを目指す。かっこいいなぁ!
仕事の幅がどんどん広がっている薬剤師って、凄く大きな可能性がありそうですね。