あぁ、もう、六年も前のお話。

苦しくて苦しくて仕方無かった。

もう六年、まだ六年?

月日と云うのは残酷で、
あの頃の敏感な心は、
何処かへ消えて仕舞った。

遺ったものは何?

あの時感じたものは、
さっぱり消え失せて。

遺ったものは、。

変わらず在るのは器だけ。
ぶくぶくと無意味な物を吸う、
醜い醜い器だけ。
知っている、知っている。

何もかも判っている。


馬鹿にするのは止めろ。

僕は物なんかじゃない。


所有物だと言うのなら、

もっと責任を持て。




嘘吐き。
死ねないでいる。

仕方無いから生きている。


何の目的も無く、

ただ無意味に生きている。


掬い上げても落ちる砂。

所詮其れは蜃気楼。

何時かは消えて行くもの。


馬鹿みたいに、

しがみつくのは止めにして。


砂は落ち続ける。