前回の続きです。


Rちゃんが交通事故に遭いました。

家族で外食の約束をしており、急いでいた為横断歩道を飛び出した所で事故に遭ったそうです。

意識は回復せず、面会謝絶の日々が続きました。

私も心にぽっかりと穴が空いた寂しい日々を過ごしました。


そんなある日、奇跡的にRちゃんは意識を取り戻し、病院で会えるようになりました。

しかし、事故の影響で友達の名前だったり、色々な記憶が飛んでしまっているとのこと。私のことを覚えてくれているかドキドキしながら、母と病院に行きました。

そんな気持ちで病室に入ると、坊主になったRちゃんがポカンとしながらこっちを見ていました。

数秒間経った後に、私の名前を呼びました。思わず涙が零れました。すると彼女が「男の子なんだから泣くんじゃない!」といつもの様に怒られました。

本当にこの時の記憶はよく覚えています。


そんなRちゃんはリハビリを終え、無事退院することができました。事故のせいで少し幼児退行したり、なかなか髪の毛が生えてこなかったりと後遺症がありましたが、記憶も回復しいつも通りのRちゃんとの日々が帰ってきました。


これからも楽しい日々が続くと思ったある日

Rちゃんは何も言わず急に転校してしまいました。


次回で最後です...