美容師と言う字は、お客様を美しい姿に整えるスペシャリストと言う意味のお仕事です。
スペシャリストになると言うのは、とても大変でどこを目指すか、どんな風になりたいか、どこまで求めるかで修行のレベルも変わると思います。
普通に髪を切るだけで良くても、何だかんだ3~5年はかかるだろうし、雑誌等で活躍したかったら7~10年は必要で、もっともっと追求したければ一生かけて向き合い続ける仕事です。
とは言えどんな仕事でも、3~5年の下積みは有るし、一人前になるには10年位の修行は必要です。
その仕事をどこまで愛せるかどうかが、一生続けていけるかどうかになるのは、どの仕事でも一緒だと思います。
僕が美容師になって思ったのは、
『自分の技術でお金を頂いた上に感謝される』
これは他の仕事にはあまり無い、凄く責任があってやり甲斐の有る仕事だと思っています。
目の前のお客様を誰よりも美しく、カッコ良く出来るかは自分の努力次第だし、その為の努力は凄く楽しくて、喜んで頂ける事で報われる瞬間は心の中でガッツポーズです。
売れると稼げるイメージの有る仕事ですが、1人に対して1人が向き合う仕事なので限界は有ります。
例えばカットに30分かかったとしたら、その30分はお客様の時間になるので、自分の人生の30分を使った事になります。
要するにその時間、自分の事は何も出来なくなります。
それが一日中、予約が埋まると自分の人生の時間は、それだけ減るので1人に対して1人、効率的に良いかどうかは微妙です。
ですが、自分を求めて日本中から来て頂いたり、何日も前から予約して頂いたり、何年も通って下さったりして頂ける事は、自分のやって来た事が間違ってなかったと思えるし、自分が美容師として存在させてもらえてるんだと実感出来るのです。
お客様がいなかったら免許が有っても美容師とは言えないし、1人でもいてくれるならこの先も美容師で居させてもらいたいなと思います。
僕がこうして美容師を続けて来て思ったのは、決して稼げるから続けられる訳では無いと言うのと、美容師はあくまで裏方で目の前のお客様を綺麗にする事がお客様以上に好きな人だと言う事。
もちろん外から見ると、カリスマ美容師って言う言葉が有るように、派手で、稼いで、目立つ、芸能人みたいになれるのも美容師です。
ですが表の顔が有る様に、裏では当然想像以上に凄まじい努力が必要です。
売れてるキャバ嬢程、心遣い気遣い半端じゃ無いし、プライベートを有りとあらゆる努力で削らなくてはいけなくて、店に出てるたった数時間だけで稼いでる訳では無いんです。
超一流野球選手に対しても、年俸を打席で割って一打席幾らと単純な計算してしまうので、たった一打席でそんなに!?と思ってしまいがちですが、その一打席の為にプライベートや青春を捨て、何歳からどれだけストイック生活をし続けているのか。
もちろん華やかなアーティストや役者も、一本のステージで何百万と言うのも同じで、その日までボイトレ、レッスン、リハーサル、それを数ヶ月繰り返して、まずそれが出来る地位まで辿り着くまでの努力や熾烈な競争も有ります。
美容師も同様にもちろんそんな甘いもんじゃないし、血の滲むような努力、誰よりも頑張り抜いた先に、カリスマと言う存在が有ります。
だから目指すなら、そこからの景色を是非見てもらいたいと思います。
自分の努力と腕次第でどこまで登れるか、僕も頑張ります。
1分48秒からクソたどたどしい日本語で一生懸命喋ってるので、笑いを堪えながらご覧下さい^^;
https://m.youtube.com/watch?v=Twht0wBqv4c
色んな経験をさせてくれて、色んな人達に出会わせてくれて、今の僕を創ってくれた美容師と言う仕事との出会いには、感謝しか無いし、誇り有る仕事です。
『どんな美容師になりたいか』
そして『何がしたいか』
そこが一番大事です!
途中で変わっても良いです。
でも芯だけはブレたらダメです!
自分に嘘をつくのも、自分を信用出来ないままにするのもダメです!
そこは、努力でどうにもなるので
あと、お金に惑わされるのも、お金で動くのも良くないです。
結果もお金も何事も、後から付いて来る物です。
(お金だったら美容師は選ばず、勉強して大学行った方が良いです)
目の前の事をとにかく頑張る!
その先にしか未来は無いし、未来は無限に広がっていて、それを切り拓くのも自分の努力と腕次第!
4月1日は、これから何かを頑張る人も、今頑張ってる人も初心に戻れる大切な日です。
お互い頑張りましょう!!
RISEL.xoxo. KAZU