Colic 疝痛
自馬をお持ちの方には
一番といえるくらい
恐ろしい馬の病気
2月のことですが
娘のトレーナーのリタイヤ馬、LexiにColicの症状が
Lexiは
2年前にも一度Colicになり
それを乗り越えた
経験もあり
その後も軽い症状がでたことが何度かあったそうで
その日の午前中に
トレーナーが異変に気が付き
以前起こった時と同様に処置
Paddockを移動し腸捻転を防ぎ、腸を動かすために引き馬
何度も一緒に歩き
ACTIVO_MEDのTreatmentをしたり
以前はそれで乗り切れたそうなのですが
夕方Paddockへ連れて行くと
痛みで暴れるのを見て
今までのように
乗り越えることができなかったと
判断したトレーナーがVETを呼び
Put Downをお願いしたそうです
トレーナーの息子くんは旦那さんがお世話できても
生後3ケ月のBabyはそうもいかないので
ずーっと抱っこ紐で終日、馬に寄り添って
トレーナーの膝の上で最期を迎えたそうです
私が知ったのは夜11時位
トレーナーからのテキストで
’あんな痛い思いをさせるならもっと早くVETを呼びべきだった’
と
私はトレーナー宅でGrazingしている他の方へ連絡
翌朝
花屋さんが開店するのを待ってお花を買って
トレーナー宅へ
すでに
小型のブルトーザーがきていて
穴を掘っているところでした
日本の馬の死後のことを聞いたことがありますが
NZでは
自宅で乗るのが普通で
Paddockがあり、3−15ヘクタールの土地なので
自宅で土葬します
いつも冷静で物腰穏やかなNZ人っぽくないトレーナーが
ずっと、ずっと
ブルトーザーの作業を凝視しながら号泣していて
旦那さんが
昨夜からずっーっと泣き続けていると
日本では非常識になるかもですが
NZ 欧米文化
御悔やみのお花の決まり事はないので
夏の終わり
小ぶりのひまわりの花束を
お宅には猫ちゃんがいるのでユリはだめだし
沈む色は避けたかったワタシ
皆さん、トレーナーと抱き合っては号泣
娘がトレーナーにお世話になりはじめたが、1年7ケ月前
当時は息子くんが10ケ月くらいで
ライダーとしては休業中だったので
今までのCareerは知らず
National riderのママから
ドイツで10年近く修行をされた一流ライダーと
いう情報くらいで
1年くらい前に
Annieちゃんはトレーナー宅へお引越し
亡くなったLexiは4年前にリタイヤし
トレーナーのお宅のPaddockで余生を過ごしていたけど
10ヘクタールもあるので
ワタシはあんり良く知らなかった
なので
慰めの言葉を交わしている時に
’何年一緒に過ごしたの’
って、何気なく聞いてみてのだけど
’21年。Lexiはママと一緒にブリードして、Foal・仔馬から私とママで
育て、調教をしたの’
えっ
21才で亡くなって、21年
卒倒しそうだったけど、平静を装い
’どこまで競技したの’
’GRAND PRIXレベルまで
FoalからGRAND PRIXレベルまで一緒に過ごした
SPECIALな馬だったの
もっと、一緒にいられると思っていたのに’
一流ライダーであったことは知ってはいたけど
良いブリードの馬を3才くらいで買ってきて乗っていたのかな
くらいしか思っていなかったんだけど
逆算すると
テイーンの頃、お母様と一緒にブリード
お母様のお父様、お祖父様がクライドデールのブリーダーをしてたのは
知ってはいたけど
優しくて力持ちのクライドデール
ご自身がテイーンで
仔馬から育て
調教し
一緒に成長しながらGRAND PRIXまで
LOST WORD
想像を絶する世界だった
Charlotte様とご一緒
日本ではクラブで馬を買いに欧州ツアーなんかがあるって話ですが
遠いってだけが理由でなく
NZではありえない話
そんなお金持ちいない
最近、ちょろっと、日本のように富裕層でご両親は乗馬経験無し(汚れ仕事に無縁)
のご令嬢が高級馬を購入する例はでてきてはいるけれど
それでも、国産でハイレベルに調教された馬
輸入でもお近くのオーストラリ産
NZのスタンダードは
Foal、Unbroken Hoeseを購入
Paris 2024 オリンピック
Gグループ(日本を含む・東南アジア、オセアニア)1枠
を勝ち取った
Melissa Gallowayの馬も
ご自身でブリードし、Foal から育て調教した
Joey
欧州にお買い物へ行って買ってきたお馬さんではないのです
トレーナーはLexiを門の側に埋葬し
お母様、お祖母様もやってきて
お花をたむけてました
お母様にとっても特別な馬であり
とてもお辛そうでした
それから
しばらくの間は
古くからのお付き合いのライダーさんたちの訪問が
続き
涙 涙の毎日
最近、娘の周りでも2才の仔馬がPaddock内での
アクシデントで亡くなってしまい
良い馬をブリードし、出産まで至っても
成長の過程でなにが起こるかもわからない
家族で調教し、GRAND PRIXまで行ける確率は
奇跡
Lexiが3年前に出産したFilexくん
トレーナーは昨年、第二子を出産し、子育てで時間がないので
Filexくんのポテンシャルを無駄にしたくないと
一度は売ることも真剣に考えてましたが
Lexi亡き今
Filexくんは売らず、時間をかけてでも、ご自身の手元において
調教することにしたそうです
R I P Lexi
NZは冬