お久しぶりです!なにやらここの更新も久しぶりで緊張しております。
ここ最近また色々ありまして昔のことを思い出す機会がとても増えました。なので、ここはひとつ昔の話にお付き合い頂ければ幸いです。
なお、今回のブログ内容は見る人によっては多少気分を害しかねない内容が含まれています。
・いじめ
・集団無視
・発表会
などなどのキーワードで嫌な予感がした方々は、自己判断で画面を閉じるなり何なりといった個人の対処をお願いします。見たことによって引き起こされるであろう気分が悪くなる等の症状につきましては、一切の責任を負いません。
さて本題。私が中学(高校生だったかな?)の頃の話です。
私が在学していた学校は地方ではそれなりに名の知れた私立校でした。学校の設備もよく部活動も活発で、生徒が活躍するには十分な環境は整っていたと言える立派な学校でした。
体育科の学習要項で”ダンス”が必修になったことは皆さんご存知かと思います。で、勿論私の通っていた学校でも、ダンスの授業がありました。
私は元々、歌や踊り、お芝居をやることが好きで、幼稚園などでよくあるお遊戯会なんかには主役で大張り切りでしたし、歌のレッスンにも通わせてもらえて、変な話ですが若干自信があったくらいです。
それで、まぁ体育の一環でダンスっていうならそれなりにできるもんだという自信がありました。結果から言えばめちゃくちゃ上手というほどではありませんでしたが、中の上くらいの成績を取るには差し支えないほどにはできたのでした。
しかし、私はこのダンスという授業がそれこそ吐くほど大っ嫌いでした。それはなぜか。
私の、スクールカーストが低かったからです。
スクールカースト、皆さんご存知でしょうか。最近はちょっとインテリ系のバラエティ番組や討論番組、ニュースなんかでも取り上げられるようになりましたね。ここでは、スクールカーストという言葉を、とりあえず、”その学年、学校における身分差”みたいなふうに考えてもらえれば大丈夫です。細かいところを考えるとややこしくなってしまいますからね。
ともかく、私のスクールカーストはそのクラスの中で間違いなく最下位でした。スクールカーストで最下位になるということは、どういうことかというと
・こいつはいじめてもいい
・こいつは無視してもいい
・こいつは厄介者だ
・こいつは情けない奴だ
といったレッテルを問答無用で貼り付けられます。クラス内の人間全員からこういった認識を持たれるんですね。
「え?でも、中にはそうじゃない人もいたでしょ?」
と思う人もいるかもしれません、ですがスクールカースト下位の人間を庇い立てするとどうなるかというのは想像に難くありません。その人のカーストが下がるだけです。だから非常に多くの生徒は、カースト下位の生徒を庇いません。自分の身を守り、健全な生活を送ることは大切ですからね。
私はこういった人たちを責めるつもりはありません、むしろ仕方ないことだと思います。君子危うきに近寄らずとはよく言ったもので、危ない場所に突っ込んでくる人間はいないものですから。
さて、ではなぜスクールカーストが低いとダンスの授業が嫌いになるのでしょうか。勘のいい人ならもうお分かりかもしれませんね。そう、単純な話です。
スクールカーストが低い人間は、人間として出来損ないのレッテルを張られます。
出来損ないの人間がダンスの発表で、衆人環視の中踊るということ。
それはつまり”笑ってもいいもの””馬鹿にしていいもの”になるのです。
確かに私のダンスは驚くほど上手というわけではありませんでした。しかし、自分でも担当の教諭に見せても恥ずかしくない、人様に見せられるだけの出来だったと思います。しかし、笑われました。
発表は5.6人のグループで、それぞれテーマに沿ったダンスを披露していきました。しかし、私の所属していたグループが発表すると、誰もかれもが私の方をみて、くすくす笑い始めたり、わざと大声で囃し立てました。今思い返してもひどい話ですよね。
さて、これまでの話を聞いて、少なからず何人かは
「女の子が目の前で踊ってたら、男の子はからかっちゃうよね」
などと思ってしまったのではないでしょうか。
思春期ですからね、そういうこともあるかもしれません。ですが、これはそういう事情ではありません。
だって私の通っていたこの学校は
女子校でしたから。
異性に対するからかいでもないのです。ただ単に立場の問題、身分の問題です。
もし、今これを読んでいるあなたが、スクールカーストで悩んでいるのなら、遠慮なく周りの人に相談してください。一番親身になってくれるのが、両親なのか、祖父母なのか、叔父や叔母、はたまた親戚やスクールカウンセラーだったりするのかはわかりません。ですがとにかく、吐き出してください。
もし、今これを読んでいるあなたが、過去スクールカーストで悩んでいたのなら、遠慮することはありません。許さなくっていいんです。許す許さないは被害者であるあなたが決めることです。無理に仲良くしなくったって大丈夫です、人付き合いは時の流れと共に変わります。
そして、加害者は被害者の気持ちを絶対に知りえないことを重々承知の上で、スクールカーストに加担して、罪もないカースト下位の人に危害を加える人々へ宣告します。
私は、絶対に許しません。
おそらく、この宣告はなんの意味も持たないでしょう。ですがそれを承知の上で、こういった誰もが見られる場で書き記しておきました。理不尽な危害を加える、あまりに幼稚な蛮行が少しでも減ることを願って。
随分と長々語ってしまいました。要するに私はスクールカーストに苦しめられてたよという話でした。
さて、これ以上長くなるのも無粋でしょうからこの辺で。
それでは。