典型的なクラミジア性尿道炎の場合、尿道から透明~若干白く濁った程度の水っぽい分泌物が見られます。淋病の感染
と比べると「鼻水」のようにさらさらしていることから漿液性分泌物と呼んでいます。自覚症状はほとんど気づかない程度の軽いものから、おしっこするのが怖いほど痛くてたまらないものまで様々です。感染して数日で自覚症状が消えてしまうこともあるので、感染したことに気づかない人(無症候性感染者
)が半数以上に及びます。
ヒトに病原性を持つクラミジアはオウム病クラミジア(Chlamydia pusittaci)、肺炎クラミジア(C. pneumoniae)、トラコーマクラミジア(C. trachomatis)の3種類があり、細菌学的にはC. pusittaciとC. pneumoniae はChlamydophila属に分類され、C. trachomatisはChlamydia属に分類されます。クラミジアは、大変ユニークな細菌学的特性を持つために、分離培養が困難で、一般的な細菌と異なり感受性試験等で薬剤の効果を評価することは難しいため、しばしば見逃されたり不十分な治療によって感染が遷延化して重大な健康被害をもたらす一因になっています。
ジスロマックは、2000mgの超大量を1回だけ飲めば約90%の感染が治るとされており、海外ではほとんどの症例で使われており,日本でもよく使われるようになりました。ただし、ジスロマックは連鎖球菌や腸球菌,マイコプラズマの一部に耐性を持つものがあり,年々その割合が増えていて,海外ではジスロマック一辺倒の治療を見直す意見も出てきています。
