沈みゆく泥舟から見た風景

沈みゆく泥舟から見た風景

アホな社長に交代してから、会社がずるずると衰退しているのを観察しています。とりあえず給料は貰えているので、愚痴的なブログです。

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人事考課の面談があって

研究所の所長と話をしていました。

 

問題を起こしてメンタルヘルスでダウンした社員が二人いて

一人は自分がこんなに被害を受けたと周りに言いふらして

診断書を取ってきて休職の手続きしたのですが、

もう一方の人は真面目で不器用なので、

休むと仕事に穴が開いちゃうからと我慢して、

なんとかバランスを取っているような状態でした。

 

所長は周りを巻き込んでいる社員の言葉にまんまと乗せられて

片方の社員にばかり肩入れしていて

もう一方の社員を異動させると公言しています。

 

で、変に肩入れしていることも問題だし

もう一方の社員を異動させるとか言ってるから、

そちらの人のメンタルヘルスも悪くなって強い薬を飲まないといけなくなって

あまりにもかわいそうだと感じました。

 

なので、いつものKYで従わない性格を発揮してしまって、

一方の社員だけに肩入れするのはおかしいし、

片方を一方的に異動させるというのもおかしくないか?

と言ったところ、突然激昂し始めて

君は好き嫌いで物を言っている!

僕は公平に考えて〇〇さんだけを異動させようと考えているんだ!

君の管理職としての能力を疑う!

もしこれで(僕が肩入れしている)社員が辞めたら君の責任だからな!

責任取ってもらうからな!

と言われてしまいました。

 

僕としては、

「まあ、責任は僕にあるというならそれでも良いですけど

突然異動とかさせて仕事回らなくなって

トラブルになったら所長の責任ですよね・・・」

って返してみたら突然黙って、

まあ、そんな急に異動させるとかは考えてないから、

ちゃんと代わりの人を準備してからだから、

という感じでひよってしまって大変残念でした。

 

僕が責任取る!っては言ってくれないんですね。

人に責任を問う人で、自分が責任ちゃんと取っている人って

少なくとも僕がいる会社では見たことないです。

 

僕はすぐに責任を問われるので

いつも、いいですよ、その代わり〇〇はあなたの責任ですよね?

って確認するとだいたいトーンダウンしてウヤムヤになっちゃいます。

 

責任取る人ってどこにいるのかな。

アホな役員たちが毎日ネタを提供してくれるので、書くことがどんどん増えてしまって困ります。どんどん忘れていってしまうので、短い記事になってしまっても、どんどん書いていくようにした方がよさそうです。記録が大事です。

 

さて、今日あった2つのバカエピソードです。主人公はK社長です。

 

まず、一つ目。うちの会社では、営業部門、製造部門、品質管理部門、事務総括部門と、小さいながら様々な部門があって、自社で全工程ができるというのが強みです。逆に、色々あり過ぎて、今の役員連中だと全体が把握できていないのがデメリットです。全体を見渡した経営ができていません。

 

それで、営業部門の会議の中で、今作っているA製品が非常に売れ筋になってきたので、製造の規模を拡大してもらえれば作っただけ売れます。という話が出ました。

 

すると、K社長が突然、「A製品が売れ筋になることは前から分かってた。でも、以前に製造量を下げてくれと言った手前、増やしてくれとは言えない。しかも、製造量を下げてくれと言ったのは、営業部門で、役員会を通さず勝手に言ったから、僕は関係ない。そもそも、製造部は信用できないから、そんなことを頼めない!」と言い出しました。

 

その場にいたみんなが「???・・・」となっていると、「製造部門の職員は頭が悪いから、僕が言うことを理解できない。あいつらは信用できない」と。

 

一体何が起きているの?
僕は何の会議に出ているの?
会社の売上を上げたいんじゃないの?
こいつ何言ってるんだ?
製造部の役員に頭下げたくないだけか?
社長が製造分を信用できないって、どういうこと?
お前が頭悪いんじゃないの?

次々と、疑問が浮かんできて、苦笑いです。

 

で、二つ目は、その後に、「現在の最先端のビジネスではロングテール戦略というのがあって、一つの製品をたくさん作るより品数をたくさんそろえた方が良いんだ!」と言い出しました。

 

まずは、いまさらロングテール戦略が最新なの?という頭の悪さでびっくりしました。

 

うちの製品は使用期限があるものなので、品数を揃えて廃棄をどう考えてるんだろう。これを読んでいる人ならすぐに分かると思いますが、そもそも、ロングテール戦略はインターネットを使って、賞味期限や保管場所の必要ない商品を多種類売ることが最適ですよね。

 

それを、保管は冷蔵庫しかだめ。使用期限もある。注文は、専門的なディーラーを通じてしか受けつけていない、という状況で何がロングテールなんだ?と衝撃を受けずにはいられませんでした。

 

なので、「ロングテール戦略って、使用期限があると廃棄が出ますよね?廃棄の金額はどう考えるんですか?そもそも、ロングテールって使用期限があるものに適応できるんですか?」と聞いたら、顔を真っ赤にして「僕が見た企業では、コンピューターを何台も使って、在庫管理と使用期限の管理をして、多品目扱っても1本も廃棄を出してなかった!そういうロングテールもあるんだ!」と言い出して・・・

 

え~。いまどき、コンピューターを何台も使う?スペックの良いメインマシンが1台あれば管理自体はできるでしょ。逆に、何台も使ってっていうのは、各部署でデータの打ち込みとか、在庫の管理を入力するのに使ってるんじゃないの?第一、その僕が見た企業って、具体的になんていう企業なの?注文は専門のディーラーが受けないといけないような、限定された受注条件に縛られているの?

 

もう、アホすぎて、みんな苦笑いを通り越して、早く会議終わってくれ~って感じでした。

 

会議が終わった後に、「おまえが余計な茶々入れるから、バカ社長がヒートアップしちゃったじゃん!」って苦情を多数受けてしまったので、反省しています。

 

おわり

うちの会社は使途不明金がちょくちょくあるようなのです。僕が知っているだけでも、数百万円が1件、百数十万円が1件、その他にも会社の備品などが消えることも多々あります。

 

その中でも金額が大きかった数百万円の事件について記してみます。事件と言っても、内々に処理されたので表に出ることもなく、闇から闇へと葬り去られました。

 

この事件の主人公はS取締役です。どうしてSにしたかというと、うちの会社には本社以外に、小さな工場だけが建っている支所があります。環境の問題で街には作れなかったので、車で三時間ほど離れた山間部にひっそりと佇んでいます。

 

S取締役はかつてその支所に配属されていました。もともといた部署では同じ年代が2人いたため、部長にはなれませんでした。しかし、当時はどうしても必要な資格を持っていたため、会社としては残しておきたい人材でした。現在は法律が改正されて、必ずしもいなくてもいいのですが、当時は必須だったのでなんとかして残しておくため、次長から役員になる時に、その支所に出向するなら役員になれるというような取り交わしが合ったとか無かったとか言われています。そこには興味がなかったので、あまり情報を持っていません。

 

そして、支所に配属されて役員になってからは、その支所の女子社員だけを連れて飲みに行くことが多かったのです。忘年会も新年会も「僕が全部おごってあげるよ〜」と言いながら女子社員だけを連れて飲みに行っていました。たまに本社に立ち寄っても、知り合いの女子社員だけ誘って飲みに行っていました。

 

そんな人が人望を得られるわけもなく、支所では「すけべ親父」と揶揄されていました。トラブルが続出しても解決できず。ただ、いるだけ。お金はあるので、おごってあげるというのを口実に女子社員を飲みに連れていく。そして、現在は当時のことを知っている人がいない本社に戻ってきています。僕は、たまたま当時支所にいた歳の近い社員と仲が良くて、1年に1回くらい訪問する機会があると飲みに行っていたので、色々裏情報を聞くことができたという具合です。その「すけべ親父」というニックネームからS取締役としました。

 

さて、本題の話に戻ると、支所では工場の建屋が更新もされずに、古いものを修理修理でボロボロになっていました。しかし、ある一定の衛生管理を行わないといけないモノを作っていたので、これ以上は難しいという話になりました。そして、新しい工場を建てることになりました。

 

敷地の中には小さな町工場くらいの建物が4〜5軒建っていましたが、空いた土地に10億円はかからないくらい、だいたい7〜8億円かけて工場を建てる計画で、設計から施工、完成まで数年かけて建てていました。

 

その時に指揮をっていたのが、当時の支所の部長でした。S取締役は何もできないので、部長が業者とのやりとりなどを全てこなしていました。この部長は、他の会社から転職してきて、もうすでに結構な年配の人でした。そのため、人脈などもそれなりにあり、誰も中身を把握できていない出張を繰り返していましたが、そちらは今回の話とは少し違います。

 

その工場が建って、無事に稼働し始めました。特に問題もなく動きました。そして、少し月日が経って、支払いの監査が入るために、S取締役を始めとして支所の事務の人たちで会計資料を確認していたところ・・・そもそも相見積もりがないのです。しかも、7〜8億もするような工事の発注なのに、中身の明細がないのです。本来なら、施工計画書というのがあって、見積書には〇〇の基礎工事に2000万円、▲▲の水道工事に300万円、排水パイプを施工するのに90万円、鉄骨の工事に1億3000万円というように、それなりに明細が出る物ですが、それがありませんでした。もちろん請負契約で、工場は完成していたし、中身も問題はなかったのですが、何にいくら使ったのかが分からなかったのです。

そして、その工場建設指揮をして、業者とやりとりをしていた部長は既に自己都合で、定年まで1年を残して辞めていました。転職組なので、勤続年数は10年に満たず、たいした退職金はもらえません。しかし、工場の建築内容と実際に支払ったお金を照らし合わせると、不明金が数百万円出てきました。噂では3千万円くらいだったという話もあったのですが、尾鰭がついたのだと考えています。最初に聞いた話としては1千万前後、数百万円ということでした。その疑惑を生んだ2つの理由が、支払いが終わってすぐに辞めたとういことと、未だに連絡がつかないということです。

 

ただし、連絡がつかないというところは若干眉唾ではあります。というのも、S取締役が責任を問われるのを恐れて、全ての関係書類を破棄して、最終的な支払いの書類しか残していないこと。これら全ての事情については、緘口令を敷いて、支所の人たちは完全に口止めされたこと。この2点から、連絡が取れないのではなくて、あえて連絡していないのだと考えています。僕の友人も、本社の勤務に変わってしまい、これ以上の深掘りはできない状態になってしまいました。とても残念です。友人は特にキツく口止めされたので、嬉々として教えてくれました。

 

使途不明金として、完全な謎の出費が見つかった訳ではないのですし、日大の事件のような数億円という規模もないのですが、以上のような誰も説明できない、辞めた部長だけが知っている怪しげな出費があって、全く管理できていなかったS取締役が全てを闇に葬ったという話です。部長の一人勝ちです。