<無線LAN>の普及がはじまってすでに20年。

無線LAN(またはWi-FI)という言葉を知らない人はほとんどいないだろう。

 

自宅のまたはCATVにWi-Fiルーターを取りつけて利用するのはかなり一般的になっているが、意外と回線事業者からは<決して教えてもらえない>ことがある。

それは、

<回線事業者提供の無線ルーターの性能が悪くても、市販製ルーターに切り替えるよう提案する事>

である。

これは回線事業者側の立場としては当たり前だ。わざわざ企業の利益を失う事をしないし、他社を紹介するなんてありえないからだ。調子が悪いなら<同じ機器に交換>を促すだけ。

 

典型的な例は、

NTT東西の提供している<ホームゲートウェイ>

ホームゲートウェイと呼ばれるものは、

XG-100E

600系シリーズ(RX・PR)

500系シリーズ(RS・PR・RT)

400系シリーズ(PR・RT・RV)

300系シリーズ(PR-S・RT-S・RV-S)

がある(200系はホームゲートウェイとは呼ばない)。

 

実は、どの機種も<本体自体>10年使用しててもソフトウェアは随時更新するという徹底した保守体制で有線ルーターとしては優秀である。

しかし、<無線LAN機能>は物理的な進化が必要であり、これができない。

特に上記の中の300系・400系は<2.4Ghz帯>で打ち止め。永遠に5GHz帯は無理。5Ghzが利用できる500系以上の機種でも無線LANの特に電波の届く範囲は市販のルーターには遠く及ばない※XG-100NEを除く

 

個人的な意見として言うが、そもそもホームゲートウェイに付属無線LANのレンタルは使うべきではないのだ。※XG-100NEを除く

唯一、レンタルで良い点は調子が悪くなったら無料交換してくれることだが、そもそも市販品はまともなものを購入すれば<調子が悪くなること>がそう起こり得ないのだ。

 

例えば、一番やってはいけないケース。

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例1)

PR-S300SE ))中継機))パソコン・スマホ

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これは<パソコン・スマホまで電波が届きにくい>という理由で導入するケース。これ3つの誤りがある。

元の<PR-S300SE>のWi-Fiは2.4GHzしか使えないので、中継できる電波も2.4GHzのみになってしまう。

PR-S300SEと中継機は<別メーカー>になるため、相性が悪いと中継した方が更に不安定になる。

設定が複雑化し、問題が発生したときに修正がより難しくなる。

 

更にこれで解決しなかったときに<中継専用機>は無駄な費用にしかならないのだ。

 

こんなことをするなら以下のようにすべき。

1、ホームゲートウェイ付属の無線LANのレンタルは解約。

2、性能が良い無線ルーターか、環境によっては<メッシュ対応>ルーターに切り替える。

3、2でどうしても電波が届かないときにのみ、<メッシュ対応機種>を増設する。親機がメッシュ非対応の場合は親機と同じメーカーの中継機を増設。

 

元の親機のWi-Fi機能が貧弱なままでは中継機の機能は全く役に立たないし、親機が高性能であれば中継機が不要になるケースは多い。

これが現実なのだ。

しかし、こういう提案をNTTやコラボ光では、余程のことがない限り提案しないだろう。

個人的な意見ではあるが、ひかり電話(ホームゲートウェイ)も利用するべきではないWi-Fiルーターを別途取り付ける事を前提にすれば、設定を複雑化するだけ邪魔な存在である。

業務でどうしても利用するなどの理由がない限り、解約すべき。

 

そしてスッキリした機器構成で快適に利用することが望ましい。

 

高性能WiFi6対応。

 

広い敷地でもおすすめ。

 

メッシュ対応。更に広い敷地用。