自分の身の上には絶対に起こりえないであろう。なんて思っていたことが起こってしまいました。

想像を超えるショックと、あまりの衝撃に心が砕け、頭もフリーズ。

まさかね、紫砂壶を派手に落っことす日が来るなんてね・・・。

しかし悪いことばかりではなく、断面からちゃんと純粋な泥を使っていることが判明しました。

これからも信用して紫砂壶を買えそうです。なんてことを言っている場合ではありません・・・。

ライターを置いているのは破片を集めた直後に金継ぎ屋さんに連絡したから・・・。笑

定規が手元になくてね、ライターでいっか！とちょっとぶっ飛んだことを考えたら案の定「破片でどこまで復元できるか、テープを使っていいので写真に撮って送ってください。大きさが正確に把握できないと価格も正確にお伝えすることができないので定規と比較してください。」と冷静な答えが返ってきました。

血眼になって破片を集めたので大体復元できました。

このえぐれた部分の破片もあるのですが、ここは破片で補修するのではなくあえて大きく金で継いでもらおうと思います。

意外とね、意外と良い感じに補修されるのでは・・・？なんて期待しちゃいます。

金継ぎ屋さんからは800元（14000円くらい？）で補修できるとのお返事がきました。

紫砂壶を買った値段よりも高ければこれは教訓として金継ぎはやめよう、なんて思っていたので一安心・・・。

十分お高いですが、授業料として。これからは一層大事に紫砂壶を扱わなくては！

金継ぎしなくてはいけないような紫砂壶を２度と産まないように、気をつけないと。

今はこんな感じで紫砂壶と共に砕けた心も回復しておりますが、落とした瞬間のショックはそれはそれは大きく、落ち込みまくっておりました。

現場に居合わせた義父さんが「あちゃー。やっちゃったね。そういえば、この間15個ほど紫砂壶を買ったんだ。コレクション用なんだけど、見てみる？」と言って大きな大きな紙袋を２つ渡してくださいました。

この形がどうだとか、泥がどうだとか言いながら一つ一つを眺めていましたら好みだった２つをなんとプレゼントしてくださいました。

O M G!!!

選んだのはこの２つ。

華やかで宮殿のようなイメージの湧く左の紫砂壶は、芽を多く含み繊細に作られた雲南紅茶用にしました。

あまりにも綺麗で、本当に段泥なのかどうか疑ってしまう右の紫砂壶は白茶用に。

新居で毎朝白茶を飲むときに使いたい！

そして義父さんが買った15個の紫砂壶は全て一人の作家さんのものでした。

国家級工芸美術師・・・！！！！！

感動です。一生大事にします。

国家級の艶。

美しい。

今までずっと欲しくて探し回っていた、イメージにぴったりの紅茶用の紫砂壶と白茶用の大きな紫砂壶を思いがけずお迎えすることができて・・・2019年はもう紫砂壶を買う理由が無くなりました。

今までおうちで使っていた紅茶用の紫砂壶はジムのオフィスに持っていきます。

お客様が多い時に使うことを想定した大きめの紫砂壶を一通り集めたので、これからは時間をかけながら徐々に小さくて精巧で緻密なものを集めていこうと思っています。1年に1個くらいのペースが理想・・・。

大きめ紫砂壶たちは

熟プーアル茶用（駐竹）

生プーアル茶用（お茶のお師匠より結婚祝いの頂き物）

生プーアル茶用（義父さんより）

プーアル茶用（義父さんより頂いた、人生初紫砂壶）

大红袍用（駐竹）

ラプサンスーチョン用（國苑)

雲南紅茶用（今回頂いた物）

東方美人用（國苑)

東方美人用(広州チャイニーズライフ）

老烏龍茶用（駐竹：今回割れたもの・・・）

白茶用（今回頂いた物）

小さめ紫砂壶たちは

熟プーアル茶用（駐竹）

台湾烏龍茶用（広州チャイニーズライフ）

雲南紅茶用（國苑）

单丛用（広州チャイニーズライフ）

白茶用（駐竹）

大红袍用（広州チャイニーズライフ）

そのほかに二つ单丛用の潮州手拉壶。

小さめ紫砂壶は１種類のお茶でお茶を淹れる用と公道杯用と最低２つは用意したいので数に制限せず、何年もかけながら気に入ったものがあれば集めていこうと思います。

砕けた心の治療法