オレは 何のために生きているんだろう・・・
あいつらを見てるとわからなくなる。
ベットの上に残る ドラキュラの名残り。
ユチョンを包むように灰になったジュンス。
それを 抱き込むように灰になったユチョン。
砂糖の様に真っ白なものと、少しくすんだ灰が折り重なるように、
まだ そこに存在している。
長い時間を経てまでも、
死んだ後も共にいようとする強いつながりに イラついた。
「お前ら、、目障りだ・・・」
窓に手をかざし、チカラを込めると バンッと勢いよく扉が開いた。
そこに生まれたばかりの風が待っていたかのように入ってくる。
風はベットの上の灰をふわりと巻き上げ、
クルリと回転すると、窓の外、空高く消えていった。
はぁ、、、、、、、

ジュンス、、、これがお前の望んだ最期か?
眼の端にとらえた ドラキュラの絵。
優しい眼差しで笑っている。
ユチョンには そんな顔を見せるんだな。
ギュっと握った拳に、長く鋭い爪が刺さった。
遠い遠い昔、同じような光景を目にした。
あの時も 二人で寄り添って最後を迎えていた。
邪魔をしたのはオレだ。
ジュンス、、、ユチョンを連れて行けて満足か?
もう お前たちはオレの手の届かない所に行ってしまった。
どうしてか胸が痛む、、、
オレは部屋を後にし、扉にもたれた。
なぁ、ジュンス。
ドラキュラは 不自由だな。
こんな場所には一瞬たりともいたくないのに、
夜が来ないとどこにも行けない・・
はぁ、、、、、、オレらしくない。
目を閉じて、心に落ちる迷いごと 溜息と一緒に吐き出した。
大丈夫だ。
夜が来るまで眠ろう。
オレは囚われたりしない。
オレは自由だ。
今までも、これからも・・・
オレは自分に言い聞かせる。

オレは オレの道を行く。
オレ こそが ドラキュラだ。
おわり。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

最後は ヒョンに締めてもらいました。
暗い暗い お話でしたが、愛をもって書かせていただきました。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
昨年の5月に ふと思いついたのを2話UP。
続きは考えてなかったんだけど、ユスのコラージュ見て、

これを見た瞬間に、この話のラストが浮かびました。
明るい窓辺で、血の親指ハンコ約束して来世を誓い、血の交換をして、
二人で灰になって消えていく。
それを ジェジュンが見守っている、、、という下書きをすぐに書きました。
ラストは、その下書きをそのまま持ってきたって感じで、
会話も、設定も当初のまま変更せず肉付けだけしました。
このラストを書きたいがために、ジュンスとユチョンに長い旅をしてもらいました。
深い愛情と、それぞれの葛藤を書きたかったので・・ホントは10年じゃ短いかなと思ったくらいでしたが、
それじゃ ユチョンが爺さんになってしまう (=◇=;) ということでww
暗いし、初めての スユ設定で、苦しみました(笑)
ユチョンを どうやってアンアン言わそう・・・←え?そこ?ww
途中で何度もくじけそうになったのですがww
コメや、いいね ポチッとしてくださる読者様にチカラをもらいラストまでたどり着けました。
ラストに関しては、いろいろ思われる方いらっしゃると思うのですが、
ジュンスは ドラキュラの呪縛から解放されて、愛するユチョンと次のステージに進んだと思っていただければ嬉しいです。
そして、ジェジュンも結局は ジュンスのことが好きだった。
愛情表現はともかく、血の交換をしたくらいには。
ユチョンが包容力あって、強くて、純粋で、ホント 私も救われましたww
二人が散歩してるシーンを描くのが好きで、癒されたな・・
きっと、数百年後 二人は人間として生まれ変わって、新しい物語を作っていくと思います。

ではでは、ホントに 最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。






私の大好きな シアキュラ・・・バイバイ 。
