シアキュラ .76 | チョンサXIA ブログ

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JYJ大好きだよ。
いつかのその日まで。
ゆせりく どハマり中。




日が落ちた後の砂浜を歩く。


手をつないで。


「なぁ、ジュンス」
「ん?」

「俺たち、どう見えるんだろうな」
「どうって?」

「だって、、、一回り以上も年が違う男同士が手をつないで歩いてるのに…」
「ふww そんなの気にするな。お前はオレだけ見てればいい」

「っww なにそれww」
「笑うとこか?」

「え?マジで言ってた?」
「そんな訳あるか」

「ふはっww ジュンスww お前、冗談言う顔で言えよ」
「くくっ」


ジュンスがおもしろくて、俺は腹を抱えて笑った。

あぁ、穏やかな時間だ。
自分の生まれ育った街に帰れると思ったら、
なんだか気が楽になった。

俺の旅はもうすぐ終わるだろう。


ジュンスも・・・きっと わかってる。


「はぁ、、、笑い過ぎて腹が痛くなる」
「くくっww ほら。」


ジュンスが手を差し出す。
俺は迷うことなく、その手を取る。

俺の大好きな白い手。
ひんやりとした小さい手。


俺は・・・幸せだな。


言葉なく、ゆっくりと歩く。
いつかのように、振り返って自分たちの足跡を見た。

長く続く 二人分の足跡。
あの時は、自分もドラキュラになるのだと、心の準備をしていた。
その望みは叶うことがなかったけれど。

今は、、、そうだな。


俺は人間のままだけど、ジュンスは 変わらず俺を愛してくれる。
俺だけを愛してくれている。

なら このまま、愛されたまま人生を終えるのもいいのかもしれない。
そんなふうにも思えるようになった。


死ぬのは怖い。

でも、ジュンスから与えられるものなら、俺は喜んで受け入れるだろう。


キュッと手を握られ、ジュンスを見ると とても優しい表情をしていた。

バカだな、ジュンス。
俺のために・・・ドラキュラとしては生きずらかっただろう。
俺のペースに合わせて、
俺の怒りや不満を受け止めて、、、

俺が今、穏やかな気持ちでいるから お前、そんな優しい表情を見せるんだろう?

バカだな、ジュンス。
俺を愛したがために・・・

でも 俺もお前の 優しい顔を見れるのが嬉しいんだ。



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