「愛」だから 「寒いな」 そう思って見た窓の外。 白い世界が、遠くに見えた。 「寒いよ。僕はまだ・・・」 あの頃の気持ちのまま、君を待っている。 「温めてよ」 どんなに凍える夜でも、燃え盛っていた体。 埋火のように、今も心の中に残る君の面影。 「いいんだ。これが僕だから」 馬鹿だと言われても、僕は君を諦めない。 僕と君は「愛」だから。