消えゆく世界 ~2~ | infection  ~YooSu~

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「僕を好きなんだって」

 

 

鏡の中の自分に向かって言うと、眉が下がり困った顔になった。

ユチョンは友達。

とびきり仲の良い親友。

そして、家族そのもの。

何でも腹を割って話せるし、飾らない自分で居られた。

ユチョンの前でなら、僕は楽に呼吸が出来る。

気を遣わなくていいって本当に楽だ。

そう思ってたのに。

 

 

「ああ、もう!」

 

 

髪の毛に手を突っ込んで、頭をわしゃわしゃと掻き毟る。

突然の告白にどうしていいか分からない。

ユチョンは返事を催促するでもなく、いつもと何ら変わりなく過ごしている。

僕と目が合っても、今まで通り優しく微笑むだけだ。

僕の方が戸惑って、挙動不審になっている。

仕舞いには、ジェジュンから、

 

 

「ジュンス、ユチョンと何かあったの?」

 

 

と聞かれる始末。

あったさ。

ユチョンから告白されたんだよとは言えず、

 

 

「えっ、何もないよ」

 

 

と、白を切るしかない。

告白されるって、こんなに困るものなのだろうか。

 

 

「どうしろって言うんだよ・・・」

 

 

鏡の中の僕が、大きく溜息を吐いた。

 

 

続く・・・