鍵 | infection  ~YooSu~

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YooSuが大好き!なじゅんじゅんのブログです。腐の気があるので気をつけて。

「あっ」



空を見上げて立ち止まる。

珍しい形の雲が、気持ち良さそうに流れていた。

その形は君との思い出の記憶を連れてきた。

あれは、まだ僕が自分の気持ちに気付いていない時だった。

雲の形そっくりの物を手にした君が聞く。



「何に見える?」



何に見えるって聞かれても、それを何だか知ってる者には返って答えは難しい。

彼が真ん中に空いた穴から、僕を覗き見る。

その射抜くような視線に、身体が動かない。

いつも知る彼とは違う視線。

こんなに熱い視線で見られたことはない。

内心の動揺を知られないように、ふっと視線を外す。



「ねえ、何に見える?」



再び聞かれて、恐る恐る視線を戻すと、更に熱を帯びた視線に射竦められた。

何に見えるかって?

それはきっと、



「鍵」



僕の心をこじ開ける唯一の鍵。

僕はその日、その鍵のせいで自分の恋心を認識した。

彼が好きだ。

と。





Fin.










じゅんじゅんです(*^▽^*)




皆様、おこんユスはm(__)m

本日、職場の窓からこんな雲が見えました。





201001_0818~01.jpg
「シアケツ雲」←真ん中に穴が空いている



この雲を見て、








「ドーナツ食べたい」




と、思ったので上の小説を書いてみました。

たまには空も眺めるものですね。

こんなユス菌が散りばめられているのなら(^_^)