さて、この日記を貼る頃には卒業が決まってるんだろう。
5年間・・・長かったな。
俺は夏休みや春休みは大好きだけど大嫌いだ。
「終わり」が俺を苦しめるから。
ずっと続けばいいのにな・・・そう思ってた。
でも、今は「終わり」がはっきり見える。
As if in a dream・・・まるで夢の中・・・
夢から覚めた時の感覚、
憂鬱、喪失感、虚無感・・・ときどき恐怖にも思う。
楽しかった日々を失うこと、過去のものになってしまうこと、壊れてしまうことが・・・、怖くて、悲しくて、寂しい。
忙しかったら、例えば年末年始は忙しくて何も考えることなく年が変わるのに。
そんな感じで今が忙しかったら、こんなこと考える暇もなかったのに。
でも俺には時間があった。
それも、1年もそうやって考える時間があった。
過ごした日々はまるで夢の中だった。
岐阜から姫路に引っ越してきて、初めて一人暮らしを始めた。
子供から大人になって、一人で初めて社会にも出た。
今までとは全てが違う、学生生活。
何もかも全てが初めての体験だった。
初めて掴み取った自由。
全ての行動が自分の意志で、自分の意のままに行動することができた。
自分だけの世界。
今はこの世界を手放すのが惜しい。
別に先への楽しみがないわけではないし、本当は未来への希望で満ち溢れてる。
それでも、この何気なく過ごしてた、自由だった日常が非日常になることが寂しい。
ずっと、一人で自問自答してた。
一人で何時間も考えてた。
浮かんできた考えを一つ一つ、自分で結び合わせて、一つの答えを出そうとしてた。
「寂しい」
この言葉がずっと心を絞めつけて離さない。
でも、
「終わりにしよう」
ただその一言だけ。この一言だけが最後に出てきた。
俺がここで過ごした「何か」は、失ってしまうわけじゃないし、壊れてしまうわけでもない。
ただ、思い出になるだけなんだ。
ただ、思い出がいっぱいありすぎて・・・。
日常が非日常になること、確かにそれは寂しい。
―でも、今を生きる俺は先へ歩いて行かなくちゃならない―
卒論も提出して、研究発表も終わって、残す事は何もなくなった。
そうしたら張りつめてた気が少し楽になった。
自分は次の段階を進んでるんだと感じる。
終わりにしよう。
有終の美を飾りたい。
終わりが刻々と迫ってきてるけど、何が出来るかな。
最後に会いたい。
大学だけじゃなくて、この自由な、自分だけの世界で過ごした中で、いろんな人に会ってきた。
偶然出会えた人達。この人達に出会えたからこそ自分の世界が作られてる。
たまたま同じ時間に生きて、たまたま同じ時間を共有できただけで、
全部、偶然に同じ場所に居合わせただけなんだけど、それは奇跡だった。
この奇跡に感謝してる。
別に二度と会えなくなるわけではないけれど、でも、もう二度と会わないかもしれない。
会えるのなら会いたい。
俺は1年遅いから、もう会えない人もたくさんいる。
特にインターネットを介して出会った人なんか連絡すらつかない人もいる。
一回切れるともう二度と繋がらないのがネットであってそういうところが俺はすごく苦手だ。
結局は、自分に人徳がないからだけど。
さて、あと少しの間、姫路でどうしようかな。
