広いと思った大阪が、こんなに狭く感じるなんて逃げてきた証拠だろう。
目が気になるのなら、それは自意識の錯覚だよと誰か教えてあげて。
誰が見てる?自分しか見ていない。
大阪はそんなに不憫な街じゃあない。
この街で、この街で、この街で。
逃げた分だけ、落ちて行く。
もう今さら守るものなど無いのにな。
どうして弁護士になりたいのか。
明確な理由が欲しい理由は何だ。
自分に向けての逆襲なんだろうに。
落ちた先に現実があるとは限らないな。
落ちるほど空想が近く頭はぼんやりする。
桜ノ宮を歩いている。
意味があっても無くても、
後付けの慰めがSNSを支配していても、
もしも、と生きる世界はどうなんだろう。
たった、一本の道がただあるだけ。
そこを歩くだけ。この街の。この街の。
吐ききっていないから、
吐きたくなるのだろう。
満たされないから、
満たそうとするのだろう。
食べては吐く、食べては吐く、
もう何年も、食べては吐いてを繰り返した。
もう胃が痛いからと今日を最後と決意した。
全てを吐ききった後に、
全て満たされた後に、この拒食症は終わる。
ニヒリズムに満たされ、不快を吐く。
孤独感をさいなまれて、愛を吐く。
満ちる心に、嘘を吐く。唾を吐く。
進んできたのに、欲してきたのに、
壊すことに癒しを求めないでよ。
一人ぼっちになってからでは遅いから。
決意に進む、信じる心は、桜のみやこで。
