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Frogの研究者の息抜きblog

--- since 01-06-07 ---

先日の買出しの成果:

1. 只今、おでんの仕込み中。
2. ついでに、焼き芋中(by oven)。

サツマイモもアメリカでは手にすることが難しい(難しかった)もののひとつ。sweet potatoとして売っている、皮が赤くて、一見、日本のサツマイモにソックリなのがあるが、中はオレンジ色で焼くと水分が多過ぎてグジュグジュになるので要注意。サツマイモもたまにはアメリカのスーパーでも手に入ることもあるが、大概、皮は白い。一見、大きめのジャガイモ。昔は、日本にも白い皮のサツマイモが有ったらしいね。皮が赤いサツマイモもごくたまにはあるのだが、上記のイモと外見からは区別がつかず、一部をもぎ取って、オレンジならダメ。黄色/白色なら、多分、サツマイモ。アジア系のスーパーに行けば、まぁ、間違いなく赤い皮のサツマイモが買える、と云う訳で、買出しに行くと良く買って来るのサ。

焼き芋が何故甘いかと云うと、芋の中のでんぷんが、βアミラーゼに依って分解されて、麦芽糖になるからで、この際、電子レンジなんかで急激に熱すると、でんぷんを分解する前にβアミラーゼが壊れてしまって働けないので、甘くならないが、じっくり火を通すことで、βアミラーゼが活発に働ける温度(70度C前後)が長く保持出来て、より多くのでんぷんが糖に変化出来るので、石焼芋が美味しくなる、と云う話は、良く聞くでしょ?(因みに、これで一文。長げぇよ!)

このでんぷんを分解する酵素は、アミラーゼと総称される訳だが、動物も持っている訳で、例えば、御飯をずーっと噛んでいると甘くなるのは、米のでんぷんが唾液アミラーゼで分解されて糖になるから、と云うのは誰でも知ってるでしょぅ?

で、ココ迄は、実は、前振りで、云いたかったのは、以下。

先日publishされたNature Genetics に面白い論文が出ていました。(と云っても例によって、ちゃんと読んでなくて、単にabstract を見ただけで、推測してますが、)簡単に要約すれば、どうやら、この唾液アミラーゼの遺伝子、ヒトの歴史の中で、でんぷんを多く食べる地域(或いは、農耕社会)のひと達は、そうでない地域(狩猟社会)のひと達に比べて、遺伝子が重複して増えて、より多くの遺伝子を持つ様に適応している、ことが判ったと云う内容。

トリビア的に、端的に云えば、何を食べるかで、遺伝子に変化が起きちゃった、話。ヘェ~

と云うと、生物学的には語弊があり、実際は、順番が逆で、唾液アミラーゼ遺伝子が何らかの理由で増幅したヒトが出現し、より多くの遺伝子を持つヒトが生存により有利で、次第にその遺伝子プールが優勢を占めて行ったんだろうが、何れにしろ、もの凄いスピードで起きた変化じゃないだろうか。

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今日の瞬間最低体脂肪率: 23%