第一回に取り上げるアルバムはドイツのバンドbirth controlの「operation」。1971年発売の2nd。

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赤ちゃんを食べる巨大なバッタが表紙。一度見たら忘れられないイヤーなジャケットです。birth controlは直訳で「産児制限」と出ますが、手段が残酷過ぎます。

ジャケットから不気味な音楽を連想してしまいますが、意外や意外。ハモンド・オルガンをガンガン使った元気なオルガンハードです。発売時期的にも、ディープパープルの影響を受けてることは確かでしょう。

基本はハードロックなのですが、どの曲も構成が複雑で、聞き飽きない作りになっています。特に6曲目は10分を超える大作。彼らはこのプログレッシヴ的アプローチを突き詰めて6th「plastic people」という名作を生み出しますが、そっちも変なジャケットなので、そのうち紹介したいですね。

一曲目はブラックサバス的(というかbehind the wall of sleep的)ブルースロック、二曲目はツェッペリン的(というか永遠の詩的)ハードロック。次は何的なものが来るのか身構えていると聞こえてくるのはショパン「革命のエチュード」のフレーズ…

なんというか、とてもフットワークが軽いバンドだなぁと感じます。根っこはハードロックでもアレンジが絶妙で、結果ジャンルレスな仕上がりになってます。前述の10分超えの曲も、なんとなくリラックスして演奏してる感じが伝わってくる。きっと本人たちも楽しんで作ったんだろうなー。

曲順も見事。ヴォーカルもパワフルだし、もっと日本で有名でもいいのになぁと思ってしまいます。やはりこの怖いジャケットの所為なのでしょうか?

ちなみにこのジャケット、一部の国で規制がかかって↓に取り替えられたようです。

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最早面影無し。妊婦さんが犬のリードをもってるのかな?もしかしたら見開きジャケットで反対側に続きが書いてあるのかもしれません。もしご存知の方がいたら是非教えて下さい。