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ヴォーカルUのブログ

 こう見えて…シャウト系ヴォーカル(ΦωΦ)Uの個人的ブログです(ex.NEKOMESHI(222)、XECSNOIN/THE EIGHT/LOW HEAD MACHINE etc…)


妹の、一周忌でした。




遠方から来る親族を「いらっしゃい」と迎えるような、明るく暖かな秋晴れの様な日差しの中、近親者のみで執り行いました。




もう1年




まだ1年




どちらとも言える様な、どちらも当てはまらないと思える様な…



それでも時間は今までと同じ様に流れるのだな、と思ったり、



あの日からずっと、時間が止まっている様に思えたり。



あれから私には、今まで通りの"ふつうの"時間感覚は、ないです。




時間感覚がない中で、大っぴらに嘆いたり泣くこともない。




泣いたからと言って、何も変わらないことぐらいは分かっているから。




泣けば気が晴れる、泣いて誰かが構ってくれれば救われる、泣けば何かが変わるうちは、幸せです。




今でもしょっちゅう、彼女の夢を見る。




決まって、闘病中の夢を見る。




まだ間に合う、でもなんとかしなければ、妹が死んじゃう、なんとかしなければ…て夢を見る。




ある時は、リビングのソファーで寝ていて、妹が癌で死ぬ夢を見て目を覚ましたら、リビングから繋がるキッチンのドアを開けて妹が入って来て、



「今、あんたが癌で死んじゃう夢見てたんだよね」て言う私に、



妹が、寝起きの低いテンションで笑って「ハハ…何それ…ところで今日って何時に出かける予定だっけ?」て聞いてきた。ごく普通の会話。ごく普通の妹。



あーびっくりした、夢でよかった…




そこでまた目が覚めた。



私は同じリビングのソファーで寝ていて、視線の先には、同じキッチンから廊下に繋がるドア。



さっき目覚めた時と、全く同じ風景。



一瞬、夢と現実がわからなくなった私は、じっとドアを見る…でも、今度はドアは開かない。



そこで、頭がもう一度記憶を辿って、現実を確認する…



そんなことを、何度もやっている。




現実に起こったことは理解している。時間が進んでいることも。



でもずっと、普通に生活しながら、飲み込めない、受け入れられないものが隣に置いてあるだけの感じ。




なんで私の方じゃなかったんだろう、



なんで私が彼女を救うことが出来なかったんだろう、



双子なのに。双子の姉なのに。



漫画やアニメの世界じゃない。



いくら双子だからって、奇跡のパワーで妹を救えるなんてこと現実ではないんだよね…



冷静にそう思ってみても、やっぱり、私の力が弱かったから妹を救えなかったんじゃないか、もしかしたら私には救えたはずなんじゃないか…私の力が足りなかったせいなんじゃないか…



そんな気持ちは、ずっと消えない。




でも、もう失ってしまったものは取り戻せないし、今後を追ったところで、彼女は喜ばない。



それどころか「なんでそんなことしたの!?私が頼んだこと、どうしたの!?ライトと炎、どうしたの!?」て怒られてしまう…。




私1人でも、生きてるからこそできることがある。



この体があるからこそ、妹の代わりにできることがまだある。



2つあった体、ひとつしかなくなっちゃったからね。



自分が見届けたいものと、妹が守りたかったものを見届けるまでは、私は絶対に死ねない。



でもね、「死ぬ」ことは自分で選ぶことが出来るけど、「死なない」(生きている)てことは、自分で選べないんだよね。



どんなに死にたくない、まだ生きたい、て願っても、どんなに頑張っても、「まだ死なない、まだ生きたい」を選ばせてもらえないことがあるんだ。



それが、妹が、最後に私に、その身をもって教えてくれたこと。



そんな中で、絶対約束守る、も、実は簡単なことではないんだな、て思う。



だって、約束の一つの、ライトと炎を絶対最後まで守ることだって、今猫の寿命は伸びてて20年以上生きる子も沢山いて、もちろん私はライトにも炎にも出来る限り長生きして欲しいと思ってるから、炎がまだ4才なこと考えたらあと20年くらい死ねないし、その前に私が重大な病気になっても面倒見れなくなるかもだから、絶対健康でいなくちゃいけない。



みんな、健康な間はそれが当たり前で、自分だけは大丈夫ってなんとなく思ってるけど(私もそうだったけど)それは当たり前じゃないことなんだ、健康診断もオールAでまだ若くて健康だった人が一年後にいなくなることがあるんだって身をもって分かった今、それを「絶対」て約束するのは難しいことなんだな、て思うよ。



健康がどうとか、身体に気をつけるとか、ロックな生き方にはダサいと思われるかもしれないけど、私にはもっと大事な妹との約束があるから、私はちゃんとこの体を守るよ。




SNSとかで死にたい死にたい言ってる人見ると、ご自由にどうぞ、て思う。死ぬことは簡単だよ。生きることの方が難しい。勿論そう言っているあなたには「死にたい」と思う程の辛いことがそれなりにあるんだろうけど、それでも、「生きたい」と願いながら死ななければならなかった人の辛さや無念に比べたら、その辛さは絶対に、比ではないよ。




だからまだ生きられる人は、絶対に後悔がないように、生きて下さい。





それがたとえ一匹の、猫のためだとしても。