看護師として働くということは、イコール夜勤の仕事も含んでいるという場合が大半ですから、子育てをしながら働く看護師にしてみると不安材料となります。子供が小学校に入るまでならば24時間保育を行っている保育所の利用や病院付随の託児室があればそこへ預けることもできますが、子供が小学校に上がると預け先がなかなか見つからないというのが現実です。そういう理由でやむを得ずパートで勤務を続けるという看護師の方も相当数いると思われます。看護師は大変な仕事というイメージがすっかり定着していますが、だからといって看護師の寿命が他と比べて格段に短い、などということはありません。でも、夜勤もあって規則正しい生活が難しいこともあり、なかなか上手く眠れなくて、疲労を回復できなかったり、知らずにストレスを溜めていた、ということはしょっちゅうです。さて、看護師として長く働き続けると、ずっと医療現場にいることもあって、何かと詳しくなってきますから、患者の身体の状態が、ある程度わかることもでてきますし、自分自身の身体や健康についてもわかるようになったりするようです。よく言われることですが、看護師という仕事から得られる充実感は大きいものです。しかし、この仕事ならではの悩みもまた、大きいようです。第一に、仕事の内容そのものの難度が高く、労働としてもきつい部類です。それから、職場にいる時間は長く感じる上に、交代制で不規則であり、何より医療現場という特殊な職場で、受けるストレスも相当のもので、そんな中、人間関係の良好な形成が難しいこともあり得ます。大変だと知りつつ、看護師という職業を希望し、勉強に励む人が多い訳は、デメリットに目をつぶることが可能なくらい大きな満足感も得られる仕事なのです。業界用語というものは、どこの業界にもあり、もちろん看護師の世界にも存在します。例えば、「今からエッセンです」などという風に使う言葉があります。何のことか見当がつきますか?食事のために休憩するということを働いている他の人にわかってもらう目的で普段から使用されているようです。ところで、エッセンという言葉ですがこれは、ドイツ語の動詞で食べるを意味するそうです。一昔前、医療の世界ではドイツ語が多く使用されていましたから、それが今まで細々と生き残ってよく使われ、親しまれている用語です。以前辞めた職場にもう一度職を求めてやってくる、そんな出戻り看護師は大勢います。とはいえ、再就職ができるのか、できないのかというのは辞めた当時、どういった状況だったかで違いがあるようです。例として、結婚や引っ越しで辞職したり、あるいは出産、育児のために辞めた、というような事情なら、元の職場に出戻ってくるのも簡単です。こうして、ライフステージの変化に伴って復職する人は割と多いのです。諸々の事情により正職員を避け、パートタイマーとして出戻ってくる人もよく見られます。
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