3500円 -4ページ目

3500円

真空パックお徳用




あの子は笑顔が素敵な子だった。
とても可愛い子だった。



そして野暮な私にも笑ってくれる、
とても優しい子だった。



無論私はその子を好きになった。



一日中見つめた。毎日、口に出さずに好きだと囁いた。
起きてすぐ頭に浮かぶのも、食物を口に運ぶときも、
くだらなく流し続けた授業の最中も、真昼の居眠りの中でも、
夜、一人身を慰める行為にふけるときも、またその後の強烈な眠気の中でも、
私の頭はあの子のことでいっぱいだった。



私は頭を抱えていた、好きなのだ、あの子が。

ティーンエイジャーのくだらない気の迷いにすぎないのだろう、
腐れた大人たちからは白んだ目で見られるのだろう。
そんなことはかまわなかった。
若いのだから、私は、気の迷いの一つや二つくらいあるだろう。
ただわたしの彼女への愛は真実だと確信していた。



好きなのだ。


手に入らないと知ると余計に、

人間というのはないものねだりが性だからねェ。


あの子は笑うのだ。
可愛い、うつくしい、あの笑顔で私を見るのだ。


ただ、あの子は笑うのだ。
可愛い、うつくしい、あの笑顔は、

私だけを見ているわけではないのだ。



ああ、あああ。



(あの子は私だけをみているのではない。)



あァあ。


くらくらと視界がちらついて、私は目の前にいた彼女の腕を引いた。

いつもの笑顔が一瞬はがれおちる。



細い。

ほそい手。

白かった、ダークまじりの紺のブレザーから引き抜いた手首が
ちかりちかりと日をはじいた。



映る目。



目。



合う、ひとみ。



映る、みにくい。



映る、とても、



うつくしい、私の。


声が劈く。


あの目は私を侮蔑した、
あの口は、わたしではない誰かを呼んだ。


あの子を抱き寄せた私は、かわいい首筋を食んでいた。



悲鳴とはかけ離れた声がする。



がしりと歯を食い込ませる、
私がいきている、あの子の中で呼吸をしている。
やわらかい肉を噛み千切り、なまぬるい紅茶をすすってやった。
鉄の味しかしなかった、おかしいなァ、
あの子はあんなにやわらかくてかわいくて、いい匂いが身体を纏っていたのに。
果実の味は微塵もしなかった。



もう、しんだっていい。
だけど願わくばあの子の声をもう一度だけ、もう一度だけ、聞かせてほしい。



私の愛したあの子はいつだって笑っていたのだ。
可愛い、うつくしい、あの笑顔で、
まるでさながら処女のようにきゃらきゃらと、それはそれは素敵だった。



私はすっかり汚れた口の周りをぬぐう。
やはり鉄の味以外はしなかった。
顔の面積の半分はあの子の分泌液でべたべただった、

容赦もなくぬぐって捨てた。
口の中にまで入り込んだそれは吐いて捨てた。
嬉しくもなんともなかった。
わたしはただの汚れた青年だった。
彼女の血はおこがましくもわたしから離れようとはしなかった。


笑っていたあの子はもう笑えなかった。
ただ無造作に目玉と瞳孔を開いて、首から茶色い液を垂れ流して死んでいた。

みにくかった。


わたしはだから彼女を嫌悪するわけではない、だって愛していたのだ。

わたしは目を覆った。



するとだ、彼女の首筋から一輪、花が咲いた。
うすい桃色の、手にちょこんと可愛らしく乗るような、
そうだまるで生前の彼女のような、可愛らしい、花だった。


一輪だと思っていた。
ところがそれは細胞が分裂するように、二輪、三輪と増えていく。
それはそれは美しい光景だった。
分裂して、分裂して、愛らしく次々と花が咲いていく。枯れはしない、
まるで童話の姫君のように、彼女の死体はあれよあれよと花に囲まれ、
茶色い液は薄桃色に隠れて完全に姿を消した。


ただまだわたしは彼女を嫌っていた。


もう二度と好きになることはないのかもしれない、

あんなに、あんなに愛していたというのに。
ああやはり、ティーンエイジャーのくだらない気の迷いだったと、
笑って引き返せる年だったからよかったものの。

わたしは背筋を凍らせる。

薄桃色に囲まれた茶色い彼女に一歩。


一歩。


一歩。


ここで足が止まる。


何だ。



……吐き気?



腹の辺りから何かが競りあがってくる、なんだ、なんだなんだ。
得体の知れないものだ、きもちがわるい。
汗が吹き出た。
よだれが這い上がる。


わたしは吐き出した。



咳き込んで、だ液と消化液にまみれたそれを凝視する、

花、だった。


花弁は、薄い桃色をしていた。



しまった。



私の腹から花が、花が、花が。
口を伝って、花が、花が、花が。
先ほどの姫君と同様だ。
毒されている、彼女の体液に。
踊らされたのだ。


もう内臓も、骨も核膜も脳味噌もなにもかも、
花びらのようにもろもろと崩れてしまうのだろう、

どうしてだ、わたしは彼女を愛しただけだったのに。
どうして彼女の声を二度と聞けない、
どうして彼女の笑顔は私だけに向かない、
どうしてわたしの思いは叶わなかった?



血にまみれた口をゆがませる、
涙はこぼれなかった。



口からは次々と花があふれ出し、わたしは吐き続けた。
もう埋もれて視界もまっくらだ。
うっすらとだけ見えた世界では、

あの子の指が少しだけきれいだった。

べしゃりと倒れこむ。


ああ、今日も。
今日もあの子に、すきだよとは言えなかった。











ミッシェル聞きながら寝たらこんな夢を見たよ

ちなみにこいつのせいです↓

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT/世界の終わり




チバさんがすきなんだろうかな

バースデイもROSSOもすきだった

ミッシェルはキュウちゃんがくそふぇありーでウエノさんしかくい(すき)


たださあアベさんと志村くんまじでどこいったん?

はよ帰ってこなみんな心配しとんで?




そして文章力皆無のみっぺい

ゆるしてね自分で見た夢の内容説明できてないとかまじ