私は音楽を聴くよりも、環境の音を聞くのが好きで、
例えば朝は鳥の声、秋なら断然虫の声。
つい最近なら雨の音や遠雷の音。
音が聞こえない場合は自分の頭の中の「シーン」とか「ジーン」とかいう生理的耳鳴の音を聞いています。
音楽は歌詞が邪魔だなぁ・・・と思うのと
今日はこの音楽の気分ではない・・・と気分的な物で聞く気を削がれるので。
昨日、うとうとしながら雨の音を聞いていたら
雨の音の方に存在感の比重(?)が移動した。
私1:9雨
なんかうまく言えないんだけど、私という意識が希薄になって
ただただ降っている。
そもそも私は体の外側にいて、こっち(外の環境の方が)が本体なのだ。
本当に自分の意識は空っぽで、自分は雨になっていた。
その状態は数分しか続かなかったんだけど
とても静かで心地よかった。
数分間、雨だったので、苦しみも悩みも体の不調もなく
この世に誰も存在しておらず、ただただ物質だった。
今この不思議な体験を書いている自分という意識ってのは本当はないんじゃないか?と
なんとなく自分を疑っています。
こんなことを書いている後に仕事に行かなくちゃいけなくって
また日常に戻るのか・・・とあの静けさが忘れられない自分が切ないです。
あまりにも心に残る体験だったので記したかっただけです。
頭おかしくなったのかもしれないけど、読んでいただいてありがとう。