鶴が一羽残っていた。
連れの妹さんが亡くなった。
私がワクチンを待っていた朝だった。
その日の夜追加で折っていた鶴を燃やした。
彼女が鶴達と一緒に天に昇る事を願って。
翌日、一つ残っていたのを発見。
連れは鶴の翼を広げてテレビの前に置いた。
やりきれない思いでいっぱいの彼。
幼くして両親を亡くし、
親戚の家で育てられた二人。
それぞれが家族を持ち、
それとなく疎遠になっていく。
もっと前に彼女の状態を知っていれば
救えたかもと思う気持ち。
いつでもそう。
遠くにいる大切な人は、いつも不在。
亡くなった瞬間に永遠の存在となる。
もう二度と同じような思いをしないように。
大切な人とは常に繋がっていよう。
例えどんなに距離が離れていても。
