sinさんのブログ
Amebaでブログを始めよう!

死んだ方が...

91歳のおばあちゃん。

「のどに何か引っかかった感じがしてねえ。ワシなんか
もう死んだ方がいいよねえ。」
「まだまだ、長生きできますよ。ちょっとのどを診せてくださいね。」

特に異常は無さそうだった。
下着のすき間から胸に縦にお腹まで
続く手術の瘢痕が見えた。まだ新しそうだ。

「このキズはどうしたんですか?」
「ああ、これかね。あれが、具合悪くなってしまってね。」
「アレって何です?どういう風に具合悪くなったの?」
「調子が悪くなってね。ここ(胸)がパカッと開いてしまって、
わしゃあ、もう、フーフー言って、駄目かと思ったよ。
もう生きてても仕方ないよねえ。」
「・・・・」

(何が何だかさっぱりわからない)

「先生たちが、一か八かやってみようって事で、何とか
こうやって生き返ったらしいがね。」
「手術したんですよね?いつ頃入院していたんですか?」
「20日前に退院しただよ。」

カルテを見ると、20日くらい前も、その2週間くらい前も
当院を受診している。これだけのキズで、その間の2週間の間に、
入院して手術した何て俄に信じがたい。

「入院したのはもっと前じゃあないですか?」
「えっ?そうだったかね?もう、ワシなんか死んだ方がいいよねえ。」

さっぱりわけわからず、僕はイライラ。
何回も「死んだ方が」と言われて、思わず、
「そうだよねえ」
と相槌をうちそうになってしまう駄目な私。