自分が直腸膣瘻という病気なんじゃないか。
こう確信したときは恐怖でたまりませんでした。
病気のことをネットで検索すると、
"稀なケース"
"手術が必要"
"手術方法が未確立"
"難治性で完治しない"
"再発率が高い"
とんでもなくネガティブな情報ばかり。
え?私、妊婦の10ヶ月の間悪阻とか色々耐えて、出産も痛みに耐えてやっと3人家族になれて、これから幸せな生活が待ってたんじゃないの?手術ってなに?どれくらいかかるの?また痛い思いするの?治らないって、一生再発に怯えながら生きていくの?2人目は諦めないといけないの?
もう頭のなか真っ白になりました。
自分と同じ境遇の人がいるとすごく心強いものだと思うのですが、Twitterやインスタでエゴサしても驚くほどヒットしないうえ、この時見つけた数少ない体験談も辛い思いを語ったものが多く、本当に病みました。
里帰り中だったので旦那にこの事を知らせるとすぐに電話をくれましたが、どんなだったかあまり覚えていません。多分、大号泣してた(´*ω*`)
この時深夜1の時くらいだったと思うのですが、とにかく早めに診てもらえるよう、産院の緊急ダイヤルに連絡してみるよう言われ、その場で電話。看護師さんが電話に出ました。症状を伝えると
「ほくまさんの出産時の記録では会陰裂傷も軽度なのでそんなはずはないと思います。ですが、膣から空気が漏れることはないので明日先生に診てもらいましょう。」とのこと。
急遽翌日の午前中に内診を受けることになりました。
内診では産院の先生2人がかり。
膣と肛門両方に器具を入れられ、何か深刻そうに会話しているのが聞こえました。痛かった( ω-、)
内診の結果、やはり穴が開いていると。
このまま麻酔をして縫合してしまおうかと思ったが、麻酔科医の先生がいる病院での手術をした方がよい。紹介状を書くのでそこを受診してほしい。
先生から説明を受けているうちに涙が溢れて止まりませんでした。
20年弱やっている産院でも私がはじめてのケース。
(今思えば、経験のない先生にこの場で処置してもらわなくて本当に良かった…。)
翌日、紹介状を貰った都内の大学病院へ。
産科の先生→外科の先生に診て貰いました。
さすが大学病院、待ち時間なが!!
診察の結果、
穴の大きさは5㎜~1cmほどの大きさ。
手術しないと治らない。
ただ今はまだ悪露が続いていて、産道のダメージが修復できていない状態であり、手術するには時期尚早だと。
産後の体が落ち着くまでは、とりあえず便の調整しかできないと言われました。
ビオフェルミンだけ処方して貰って、1ヶ月後、再度受診することになりました(;ω;)
ここから食事制限スタート。
わたしの主食は消化に良いおかゆ、かぼちゃの煮物など。
妊娠中も食事制限あったのに、まだ解放されないのか~と落ち込みましたが、やれることは全部やるしかない、と腹をくくってました笑
毎日お通じはありましたが、お恥ずかしながら産後のマイナートラブル、イボ痔に悩まされていて毎日痛くて辛かったです( ω-、)
1ヶ月後、病院を受診しました。
外科では問診のみ。刺激して穴が広がることを防ぐためと言われました。
ガス漏れは相変わらず毎日あるが、便が前側に付着しているように感じるのは5日に一回ほどと伝えると、
恐らく穴が小さくなっていて、症状の改善が見られる。自然治癒の可能性があるので、手術は勧めないと言われました。
産科では膣側から内診がありました。
穴の大きさは目視できない1㎜程度。
外科の先生と同様に、手術はまだしない方がよいと言われました。
なんでだろう、
自然治癒の可能性があるって嬉しいはずなのに
あまり嬉しい気持ちはなかったです。
というのも、ネットで調べた情報には自然治癒はしないと書いてあったことに加え、まだこの生活がしばらく続くのかという絶望感。手術はこわいけど、とにかく早く解放されたかった(;ω;)
便失禁が怖くて外出はできないし、食生活もかなり制限される。更には感染症を防ぐために便が出たあとは必ずシャワーを浴びる生活。。
赤ちゃんが泣いててもすぐに駆けつけられないことも。
気持ちの面では、ガスが漏れる度に自然治癒から遠退いているように感じ、かなり落ち込みました。