03年にM7級の活断層把握 志賀原発、安全と非公表


北陸電力は17日、志賀原発(石川県志賀町)沖で2003年に行った地層の再評価で、マグニチュード(M)7の地震を引き起こす可能性のある活断層の存在を認識していたことを明らかにした。同社は、当時国が耐震性を定めた旧指針では安全性に問題がないため、発表していなかった。
北陸電によると、経済産業省原子力安全・保安院が全原発周辺について、波打ったり、たわんだりした地形で、活断層が存在すると指摘された「しゅう曲構造」も含めて安全性を再評価するよう指示。その結果、長さ約20キロでM7の地震を引き起こす可能性のあるものを含め、8本確認された。
北陸電は、いずれも今年3月の能登半島地震の震源地付近ではなかったとしている。
東京電力が03年に行った同様の再評価で、柏崎刈羽原発(新潟県)沖の海底断層を過小評価していたことが発覚したことを受け、北陸電も当時の結果を公表した。(共同通信 2007/12/17)