東京電力:原発データ、199回改ざん 緊急冷却系故障隠し、規制法違反の疑い


東京電力は31日、同社の3原子力発電所で77~02年に受けた国の検査のうち、延べ199回について、改ざんなどで虚偽のデータを報告していたと発表した。


原子炉の安全上重要な「緊急炉心冷却装置」(ECCS)の故障を隠した例含まれていた。このほか、川崎市の火力発電所でも延べ17回の改ざんがあった。


報告を受けた原子力安全・保安院は故障隠しについて原子炉等規制法違反などの疑いもあるとみて、他の虚偽報告を含め調べると共に、同社に原因究明や再発防止策の策定を求める。
東電では、福島第1原発1号機で昨年暮れ、原発で使う海水の温度を改ざんし国に報告していたことが判明。保安院は、法定検査でのデータ改ざんの有無をすべての発電所で社内調査するよう、東電に指示していた。

東電を巡っては、02年に原発トラブル隠しや定期検査での偽装が明らかになり、再発防止と社内改革を進める中での改ざん再発覚となった。

調査の結果、同社の福島第1(福島県)▽福島第2(同)▽柏崎刈羽(新潟県)の3原発が77年から02年までに受けた、延べ199回の定期検査で、偽装や改ざんされたデータを国に報告していたことが判明。東扇島火力発電所(川崎市)でも定期検査などで90年以降の計17回、発電機の出力を偽って国に報告した。


柏崎刈羽原発1号機では92年の定期検査の際、ECCSの一部にあたる残留熱除去冷却系ポンプが、検査の前日に故障した。このため、原発の中央制御室からはポンプが順調に動いていると見えるように偽装し、国の検査官をごまかして検査に合格した。修理が間に合わないまま、検査の4日後に原子炉を起動。2日間そのまま運転した。この運転は、原子炉等規制法に基づく保安規定違反の疑いがあるという。
東電は「機器を正しく整備したうえで原子炉を起動するという原則から逸脱していた」と認めた。

さらに、柏崎刈羽原発1~3号機では、94~98年にかけ、緊急時に原子炉の蒸気を遮断する弁の漏えい率の検査で、漏れを測定したように見せかけ、虚偽の数値を国に報告していた。

法定検査には当たらないが、柏崎刈羽原発から排出される放射性物質の測定値を東電社内で偽装した例や、東扇島火発で、90年から03年まで冷却用の海水の温度を改ざんしていた例も分かった。【高木昭午】

(毎日新聞 2007/02/01)

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◆データ改ざんが判明した定期検査の時期、回数◆

(カッコ内数字は原発の号機)

1.緊急炉心冷却装置の検査で、ポンプの故障隠ぺいなど

  柏崎刈羽(1)     92年5月(1回)
  福島第1(1)~(6) 79年6月~02年4月(50回)
  柏崎刈羽(3)     94年11月(1回)

2.総合性能検査で、測定値のばらつき調整など

  福島第1(1)~(6) 77年10月~02年3月(102回)
  福島第2(1)~(3) 90年1月~02年8月(7回)

3.緊急停止に使う安全保護系の設定値確認検査で、計器を不正に設定

  福島第1(1)     79年2月~98年5月(15回)

4.緊急停止に使う安全保護系の蒸気流量検査で、計器を不正に設定

  福島第1(1)     81年11月~98年5月(13回)

5.主蒸気隔離弁の漏えい率検査で、弁の不正操作

  柏崎刈羽(1)~(3) 94年9月~98年10月(6回)

6.蒸気タービン検査で、実在しない警報装置の成績書作成

  柏崎刈羽(7)     98年8月~01年3月(3回)

7.制御棒の不作動を想定した検査で、原子炉から出る中性子検出器の設置場所の不正

  福島第1(2)     00年9月(1回)



東電、原発故障隠し 放射能の測定値も改ざん


電力会社によるデータ改ざん問題で、東京電力は31日、新たに原子力発電所で77年から24件延べ199回の定期検査に関するデータ改ざんがあった、と発表した。検査に関係しない不正も4件あった。原発の非常用炉心冷却装置のポンプの故障を隠して検査を通したり、放射能の測定値を低くごまかしたりした悪質なものがあり、経済産業省原子力安全・保安院は原子炉等規制法などの違反がないか調べる方針。
不正があった原発は、福島第1、同第2(いずれも福島県)、柏崎刈羽(新潟県)の原発17基中13基。ほかに、火力発電所3基でも不正があった。東電はいずれも安全上の問題はないという。不正は77年から火力発電所の一部では現在まで続き、ほとんどが02年のトラブル隠し発覚後の総点検で見過ごされていたことになる。
東電によると、柏崎刈羽1号機では92年5月、非常時に炉心に冷却水を送り込む炉心冷却装置の残留熱を取り除く4つのポンプのうち1つが、定期検査の直前に故障した。だが、故障を隠したまま定期検査を受けて合格し、そのまま原子炉を起動、2日後に修理した。保安院は、安全確認が不十分のまま運転したことが法令違反にあたる可能性もあるとみている。
福島第1原発1号機では79~98年、計28回にわたり、蒸気の流量を監視し、弁を作動させる装置を正しく設定せずに検査を受け続けていた。そのままでは検査に合格しないケースだった。
定期検査には関係なかったが、柏崎刈羽原発では放射能の測定値を改ざんしていた。95~97年ごろ、排気筒から出る放射性ヨウ素の濃度を測る際にヨウ素を捕らえるフィルターを裏返しにして放射能の測定値を低くなるようにしていた。95年5月には、同原発4号機の排気筒から出るガスの放射能の値をコンピューター上で低く上書きした。
どちらも実際の測定値は国が指針で定めた測定の下限値よりも低く、そのままでも国や県に「検出なし」と報告する値だった。通常は測定限界以下になることが多いので、それに合わせようとしたらしい。
築舘勝利・東電副社長が31日、保安院を訪れ、報告書を提出。今年3月末までに再発防止策などをまとめ、国に提出する方針。(朝日新聞 2007/02/01)




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。」

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