浜岡モデルの原発で基準超 地震による炉心損傷の確率
地震で原発の炉心が損傷する重大事故が発生する確率を3つのモデルで評価した結果、中部電力浜岡原発(静岡県)をモデルにした原発で国際基準を上回っていたと、独立行政法人原子力安全基盤機構が22日、発表した。
評価は昨年9月、原子力発電技術機構がまとめた。福島、大飯(福井県)、浜岡の各原発をモデルに、周辺で起きた過去の地震から将来の地震の発生確率や揺れの大きさを推計。運転期間を40年間とし、地震で原子炉が冷却できなくなって炉心が損傷する確率を出した。
福島原発は年当たりに換算して約0.00004%、大飯原発は約0.01%、浜岡原発は約0.06で、浜岡原発については国際原子力機関(IAEA)が推奨する「既設炉で0.01%以下」の基準を上回った。
浜岡モデルは、地盤は想定東海地震などを、原発機器は福島原発の110万キロワット沸騰水型原子炉を、それぞれ想定して組み合わせて評価しており、浜岡原発自体の評価ではないが「大筋では違わない」(同機構)という。
原発の耐震基準については、マグニチュード(M)6.5の直下型に耐えられる構造が
求められているが、M7.3の鳥取県西部地震などM6.5を上回る地震が相次いだことから、国の原子力安全委員会が耐震基準の見直しを行っている。
(共同通信 2004/11/22)
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