ITER誘致に「反対」 見直し求め嘆願書──ノーベル賞受賞の小柴昌俊さん
日本、欧州、ロシアなどが進める国際熱核融合実験炉(ITER)計画に対し、計画に批判的な物理学者が誘致の見直しを求める嘆願書を内閣府などに提出していたことが17日、分かった。
内閣府によると嘆願書は今月11日に届けられたといい、長谷川晃・元米国物理学会プラズマ部会長と、ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊・東京大名誉教授の連名。誘致反対の理由として、多量の放射性廃棄物が出ることなどを挙げている。
ITERは未来のエネルギー源とされる核融合が科学的、技術的に実現可能かを検証する施設で、炉本体の建設費は約5700億円。
【金田健】(毎日新聞 2003/03/18)