【昔から事故だらけの原発 1976年~の事故】
ドイツ脱原発法が成立


【ベルリン2日=小松潔】ドイツ連邦参議院(上院に相当)は1日、国内で稼働中の原子力発電所を平均運転期間32年で廃止新規の原発建設も禁止した脱原発法案を承認した。連邦議会(下院)はすでに通過しており、同法は成立した。国内に19基ある原発は2020年ごろまでに全廃されることになる。


2003年にもドイツ北部で廃止第1号が出る。国外で委託している使用済み核燃料の再処理も2005年半ばで中止する。脱原発政策の推進役だったトリッティン環境相は同法成立後に「原発がテロの標的にされる可能性が高い今、廃止の意義はさらに強まった」と指摘した。


一方、9月の総選挙を最大野党グループの首相候補として闘うシュトイバー・バイエルン州首相は、政権を奪回すれば脱原発政策を白紙に戻すと表明した。原発政策が総選挙の争点になりつつある。

(日本経済新聞 2002/02/03)